バスフィッシングの昨今

アンバサダー2500C バス釣りあれこれ
アンバサダー2500C

私は今年(2018年)ほぼ25年振りに、バスフィッシングを再開しました。

同じバスという生き物を対象にしていながら、かつてバスを釣っていた頃と今とでは、とても大きな変化が起こっていることに驚かされています。

環境

バスフィッシングを取り巻く環境が大きく変わっています。

<昔>
約30年前の話になります。すでに日本中にバスが拡散し、各地で盛んにバスフィッシングが行われていました。バスフィッシングブームで、バストーナメントの黎明期でした。バスフィッシング界も将来バラ色ではないかと思われた、古き良き時代です。

もちろん、バスに悪いイメージを持っている人も少なからずいました。「ワカサギが釣れなくなったのはバスのせい」などと思っていた人もいたはずです。

それでも、バスフィッシングに関係する人達の努力によって、河口湖でバスが魚種認定されました。これからバスフィッシングを取り巻く環境は、いい方向に向かっていくのではないかと思われました。

<今>
時は移り2018年。
約25年間の空白を経て、私がバスフィッシングの世界に復帰します。

バスに対する一般的なイメージが、劇的に悪化していました。
平成17年施行の外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)のおかげです。この法律のおかげで、特定外来生物に指定されたバスは、そこに存在してはならない存在、絶対悪と周知されることとなりました。

バス釣りに興味を持っていない人が、駆逐されるべきバスを釣りの対象としている釣り人に、いいイメージを持てるはずがありません。バスフィッシングを取り巻く環境は危機的状況にあります。

それでも、バスフィッシングを愛する人は少なからず存在しています。琵琶湖には多くのバサーがバスを求めて、毎日のように訪れています。

道具

25年も経つと、道具にも大きな変化が見られます。

ロッド
ガイドの口径が小さくなり、ガイドの数が多くなりました。昔のロッドと今のロッドを比較してすぐに気づくのは、一つ一つのガイドの口径が小さくなり、一本のロッドに付いているガイドの数が多くなったことです。

小さな口径と、ガイドの数が増えたことは、キャストの正確性を高め、ロッドの性能を引き出すことに役立っていると考えます。飛距離についてはマイナス要因になりますが、どうなのでしょうか。一般的なロッドの、ガイドに使用されているSICリングは、25年前からありました。リングの性能が向上し、ラインとの摩擦が低減したということはないはずです。

反発力、粘り、感度、耐久性などについては、単純に比較できないので、何ともいえません。

また、用途別の種類がかなり多くなっています。これは、釣りのテクニックが進化して、ロッドの用途が細分化したためです。例えば、25年前は、フィネスという概念は存在していましたが、ベイトフィネスやパワーフィネスという確立された釣り方は、まだありませんでした。

リール

アンバサダー2500C

往年の名器 アブ アンバサダー2500C

間違いなく軽くなりました。筆者がバス釣りを再開して、最初に買ったベイトリールはシマノのバンタムMGL/PGです。このリールの一般的な評価は“剛性が高いけれど重い”ですが、それでも昔のリールに比べると全然軽いです。
写真は名器の誉高い、アブ(アブガルシアではない)のアンバサダー2500C(実測266g)です。

バックラッシュが劇的に減りました。昔のリールは、遠心ブレーキに調整ダイヤルなんて存在していません。ブロックの数を変更することはできましたが、一旦フィールドに出ると、後は自分の親指が頼りでした。サミングなしでキャストするなんてあり得ませんでした。
今は、風の状況にもよりますが、ダイヤルを調整することで、着水直前にサミングをするだけでいいとは、なんて素晴らしいのでしょう。

ロッドと同じく、用途が細分化して、種類がかなり増えています。また、グレードも細かくなり、高級機の値段は昔の倍くらいになっています。

ルアー
全体的に、値段が倍くらいになりました。
25年前は、ハードルアーがだいたい1,000円くらいでした。今では、2,000円くらいするルアーが当たり前に並んでいます。途中デフレもあり、物価はそんなに上がっていないはずですが、ぼったくられている気がします。

素材について、バルサを使用しているプラグがかなりありましたが、今ではほとんど見かけません。

ビッグベイト、チャターベイト、スイムベイトなどは存在していませんでした。フロッグは存在していましたが、使っている人を見たことはありませんでした。

ソフトベイトは本当に種類が増えています。特に、ノーシンカーで使うことを前提とした物は、以前はほとんどありませんでした。また、同じ形で異なるサイズのラインアップも、こんなに豊富ではありませんでした。

ライン
私がバス釣りを始めた頃は、ナイロンラインしかありませんでした。その後、フロロカーボンが世に登場し、時代はナイロンからフロロカーボンへと移行していきました。用途による使い分けはほとんど行われず、PEラインはまだ存在していませんでした。

テクニック

この25年間に登場した、私が経験したことのない釣り方も数えきれません。

  • ルアーのところに書きましたが、ビッグベイト、チャターベイト、スイムベイトなどの新しいルアーの登場による、新しい釣り方が生まれています。
  • マグナムクランクや、ビッグスプーンなど、昔の釣りでは考えられないサイズのルアーを使用します。
  • ラバージグを中層でスイムさせるなんて、誰が考えたのでしょうか。
  • ダウンショット、ジカリグ、ネコリグなど、ワームの釣り方は本当に種類が増えました。
  • フロッグは前からありましたが、日本で使っている人は、見たことがありませんでした。ここまでメジャーになったのは、アメリカのトーナメントに参加したプロの影響でしょうか。

おわりに

私には25年間の空白期間があるので、ここに記載したのは、使用前・使用後のように、途中経過が抜け落ちています。また、私の経験に基づく内容のため、一般的な理解とは異なっているかもしれません。なお、外来生物法については、思うところが多々あるので、機会を改めてお話したいと考えています。

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