リアクションダウンショットとライン

タックル、テクニック

リアクションダウンショットに使用するラインについて考えます。

ラインを比較する

鋭いチョンチョンアクションをするために求められるのは、伸びが少ないラインです。
ラインの候補としては、3種類でしょうか。

  • フロロカーボン
  • PE(低比重)
  • PE(高比重)

PE(低比重)は一般的なPEラインで、水に浮きます。
PE(高比重)は「高比重」と特別に表記されたPEラインで、水に沈みます。
ナイロンラインは伸びが大きいため候補から除外します。

実際に3種類のラインを使ってリアクションダウンショットをやってみました。

アクション

アクションは、鋭く短い2回のトゥイッチ(チョンチョン)、3秒待ってからゆっくり糸ふけを取る。
この繰り返しでやっています。
チョンチョンでリアクションを誘って、3秒待つ間にダウンショットのシンカーが着底する。
こんなイメージになります。
糸ふけを取って軽くラインを張ることで、バイトとウィードへの引っ掛かり具合を確認します。

比較表

万能なラインはなく、それぞれの長所と短所を表にしてみました。
感度と操作性は私個人の主観です。

ライン伸び感度操作性強度耐久性コスト
フロロ 6lb
PE(低比重)0.8号×
PE(高比重)0.8号
リアクションダウンショットのライン

伸び
この場合は伸びにくさです。
フロロは伸びにくいのですが、PEに比べると若干伸びます。

感度
一般的に伸びにくさと感度は比例するため、理論上の感度は フロロ<PE です。
しかし今回は、チョンチョンした瞬間にリグの状態をどのくらい把握できるかで比較しました。
具体的には、ウィードにどの程度引っ掛かっているかの分かりやすさです。
ロッドからリグまでのラインの状態によって違いが出ると思われます。
より直線的になりやすいフロロに軍配が上がりました。
沈まないPE(低比重)では、ほとんどウィードの感触が分かりませんでした。

操作性
チョンチョンしたときに、ラインで水面をピシッと叩くような音が出ると、適度にルアーを動かせていると判断します。
フロロとPE(低比重)は個気味良くピシッピシッとチョンチョンできます。
PE(高比重)ではなかなか上手くいかず、特に風があるときはラインが流されてより難しくなります。

強度
PE0.8号は14ボンド弱の強度があります。

耐久性
強めのトゥイッチを繰り返すと、フロロはすぐによれよれしてきます。
PEは全く変化がみられません。

コスト
フロロはラインがよれよれしてくるため、頻繁なライン交換が必要となります。
PEはラインが消耗して交換する必用はほぼないと思われます。

結論

比較をするきっかけは、リアクションダウンショットでのフロロカーボンの消耗が激しく、ライン交換のコストを無視できないからでした。

一般的なPE(低比重)ラインでは、ウィードが把握できず使い物にならないと判断しました。
PE(高比重)ラインは、短所もありますが使用可能なレベルにあると考えます。

よってフロロカーボンかPE(高比重)かの二択になります。
あとは好みの問題でしょうか。
コストを犠牲に、感度と操作性を優先してフロロカーボンか。
感度と操作性を犠牲に、コストを優先してPE(高比重)か。

操作性が良好なフロロカーボンも、ラインがヨレヨレしてくると操作性が下がります。
PE(高比重)の感度と操作性は、慣れによって克服できるかもしれません。

コストとライン交換の手間を考慮して、リアクションダウンショットにはPE(高比重)を使うことにします。
なお、リーダーにはフロロカーボンの8lbを結んでいます。

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