長い間悩まされていたバスボートのデッキにある排水管の詰まりを、ようやく解消する事ができました。
ボートデッキ排水管
レンジャーZ185には、デッキの水を船底に流すための排水用の穴があります。
デッキが被った水を、排水穴に繋いだ管を通して船底へ流し、ビルジポンプやドレンコックから船外へ排出します。
そのうちの一つ、ストレージ周囲に溜まった水を流す排水管が詰まって水が流れなくなりました。
ホコリや砂が雨で流れて詰まったのでしょうか。
雨が降ったり、波を被ったりすると、そのストレージの周囲に水が溜まって、ストレージ内へ水が浸入するようになりました。
ストレージは湿気が高くなり、雨の日の釣行の後は、ストレージを乾かすのが毎回手間となっていました。
パイプブラシ
一般的な排水管の詰まりを解消するグッズに、パイプブラシがあります。
家庭用として、排水管に詰まった髪の毛などを取るための掃除用ブラシがいろいろと製品化されています。
まずはそれらを試してみました。
問題は、ボートの排水管は家庭にある洗面台の排水管よりも細いことでした。
元々、大量の水を流すことは想定していないため、そんなに大きな管である必要はありません。
洗面台の排水口は直径3㎝くらいありますが、ボートの排水口は2㎝くらいです。
なるべく細いブラシであることが必要です。
使い捨て用途の製品で、柄が細くて良さそうな物があったので、購入してみました。
「激落ちくん排水管お掃除ロングブラシ」という商品です。
柄が樹脂製で直径は2㎜くらいと細く、スルスルとボートの排水管に入っていきます。
しかし、残念なことに柄が50㎝くらいしかなく、肝心な詰まった箇所まで届きませんでした。
針金を使って詰まりを突っついてみようともしましたが、うまく排水管の中に通すことはできませんでした。
パイプに通すためには、素材に絶妙な硬さと柔軟性が必要なようです。
その後はしばらく諦めて放置していました。
次に試した物は、柄が長くてしっかりとしたパイプブラシです。
「排水管詰まりスッキリパイプ職人」柄がワイヤー製で長さは3m、直径は5㎜程度です。
詰まりをかき出すためのブラシ状の先端は、太くて排水口に入りません。
そこで、反対側のブラシが付いていない方を入れてみます。
入口には入りましたが、排水管が曲がった部分でつかえてその先へ進みません。
ワイヤーが硬くて太すぎるのです。
また失敗です。
ドレンホースクリーナー
世の中にはドレンホースクリーナーなる物が存在します。
これはエアコンに使用されているドレンホース(エアコン内に発生した結露を室外へ排水するためのホース)に詰まった汚れを取るための製品です。
ドレンホースクリーナーは、空気の圧力を利用してホース内の汚れを吸い出します。
ボート排水管の汚れに効果はあるでしょうか。
ダメ元でチャレンジです。
この製品には90°に曲がった交換用ノズルも付属していました。
作業スペースに応じてノズルを交換します。
まずは、ボートの排水口へあふれない程度に少量の水を注ぎます。
そして、ドレンホースクリーナーのノズルを排水口に密着させ、ハンドルを押してみます。
空気圧で詰まりを押し出す想定でしたが、何も起こりません。
次に押し込んだハンドルを引いてみます。
すると、水が逆流して排水口からあふれてきました。
これを2,3回繰り返すと、なんと詰まっていたと思われる物体が、排水口から顔を出しているではありませんか。
正体不明な金属製の小さなワッシャーと、ゼリー状になった物体が出てきました。
これを取り除くと、排水管へ水があっという間に流れていきました。
ずっと悩んでいた詰まりが解消した瞬間です。
結論、ボートの排水管掃除にはドレンホースクリーナーが有用です。
でも、再び使うことはあるのでしょうか。
本来用途である、家のエアコンにでも使ってみようかと思っています。
費用
無駄金となったパイプクリーナーの購入費も含めて、詰まりの解消に要した金額は以下のとおりです。
製品名 | 金額 |
レック 激落ちくん排水管お掃除ロングブラシ46㎝(3本入り)使い捨てタイプ | 326円 |
コジット 排水管つまりスッキリパイプ職人3m | 1,282円 |
TASCOドレンホースクリーナー TA918SX | 2,064円 |
計 | 3,672円 |
ちょっとした事ですが、ストレージ内が濡れるのは嫌なものです。
これでようやく不快な事象から解放されます。
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