(その2)では鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーの利点・欠点について比較検討しました。
いよいよ、ライブスコープ用にどのバッテリーを購入するか決定します。
バッテリーのサイズ
もう一つ、バッテリー購入時に見落としてはいけない要素に、バッテリーのサイズがあります。
バッテリーのサイズによっては、今使用しているバッテリーと簡単に交換できないことがあります。
バッテリーの固定
バスボートに乗せるバッテリーは、しっかりと固定しないと大変なことになります。
鉛バッテリーで20㎏超、リチウムイオンバッテリーでも10㎏前後、これが走行中にストレージ内で動いたら、ストレージの壁は簡単に破壊されます。
ストレージの壁どころか、ボートのボディーに亀裂が入りかねません。
バッテリーをボートに固定するための器具が、バッテリートレイです。
バッテリーよりも少しだけ大きいサイズのプラスチック製入れ物です。
ボート本体に固定されたバッテリートレイに、バッテリーをベルトで固定します。
こうすることで、ボート走行中にバッテリーが動くことを防ぎます。
バッテリートレイの交換
バッテリーのサイズによっては、今使用しているバッテリートレイに収まらない場合があります。
高さは関係ありませんが、バッテリー底辺の縦と横のサイズ、これがバッテリートレイよりも大きいと、当然ながらトレイに入りません。
この場合、より大きなバッテリートレイに交換する必用があります。
バッテリートレイはボートのストレージにネジで固定するため、そのための道具と技術が求められます。
具体的には、ネジ留め用の穴を、ストレージの底に開けなければなりません。
素人が手を出すには、ちょっと勇気がいります。
通常は、ボートディーラーやマリーナのメカニックに依頼することになります。
M31MFは大きすぎた
導入時のハードルが高いリチウムイオンバッテリーよりも、とりあえずボイジャーM31MFを1台、購入しようと考えました。
ボイジャーM31MFを使ってみて、もう一台ボイジャーバッテリーを購入するか、それともリチウムイオンバッテリーを購入するか、判断するつもりでした。
リチウムイオンバッテリーを購入することになっても、ボイジャーM31MFは予備バッテリーとして使用することで、多少の無駄は回避できます。
ここで浮上してきたのが、バッテリーサイズの問題です。
念のためにバッテリートレイの寸法を測ってたところ、どう考えてもボイジャーM31MFが収まらないことが判明しました。(>_<)
リチウムイオンバッテリーで選ぶ
バッテリートレイを交換してまで、ボイジャーM31MFをお試しで購入するのは、どうにも気が進みません。
いまエレクトリックモーターに使用しているリチウムイオンバッテリー(バスボートジャパン販売モデル)は、M27MFのマリンバッテリーよりも小型です。
リチウムイオンバッテリーなら、ボートに設置済のバッテリートレイに収まるのではないでしょうか。
各メーカーのサイズを確認
候補に挙げていたリチウムイオンバッテリーのサイズを確認します。
- リチビー
12V 100Ah 問題なし
12V 150Ah オーバーサイズ - エヴォテック SE-151000
HP上のサイズ標記に疑問があったため、メーカーに確認をしました。
非防水ケース仕様 問題なし
防水ケース仕様 同社のSE-24900と同じケースとなり、ギリギリ入らない可能性あり - EV-CUBE 14.8V 100Ah
問題なし
以上のことが判明しました。
結論
オーバーサイズのバッテリーは除外して、さらに比較します。
- リチビー
防水ケースではない。
12V 100Ahでは容量的にライフサイクルに不安がある。 - エヴォテック
どうせ購入するなら防水ケース仕様の物にしたい。
その場合サイズが微妙である。 - EV-CUBE
防水仕様で、サイズも問題ない。
価格は一番高い。
なお、バッテリーの容量は、V×Ah=Whで比較しています。
12V 100Ahなら1200Wh、14.8V 100Ahなら1480Whです。
当初はエヴォテックを第一候補と考えていましたが、サイズが微妙なのはネックです。
購入してから、やっぱり入らないからバッテリートレイを交換するのは避けたいところです。
多少の値段には目をつぶっても、防水仕様で、容量も大きく、サイズも問題のない、EV-CUBEの14.8V 100Ahモデルを選択することにしました。
EV-CUBE 14.8V 100Ahモデルを購入
いつも利用しているAmazonでは取り扱いがありません。
Yahoo!ショッピングで購入します。
お取り寄せ商品となっていたため、購入前に納期を問い合わせしました。
数日で発送できるという回答があり、早速ネットでポチリと注文です。
専用充電器付きの消費税込みで217,800円です。
高額ですが、背に腹は代えられません。
ライブスコープを活用するための必用経費として泣く泣く出費します。
注文してから3日で到着しました。
次回はEV-CUBEを使用してのレビューです。
<(その4)へ続く>
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