真冬のバスフィッシング
昔は、冬はバス釣りのオフシーズンと考えられていました。
しかし、今ではバス釣りにオフシーズンはありません。
もちろん、ハイシーズンほど数は釣れませんが、寒くてもバスはルアーを追いかけます。
冬だからこそ体験できるいい点もあります。
釣り人が少ない
間違いなく、ハイシーズンの半分以下、2~3割くらいに人が減ります。
他の釣り人とポイントを奪い合う必要が無くなり、フィッシングプレッシャーも減少します。
バサーがみんな冬にも釣りをするようになったら、そうでは無くなります。
しかし、冬の釣りは気軽にできるものではありませんから、みんなが冬に釣りをするようになることはないでしょう。
釣れるバスのサイズが大きい
バスにとっても、冬は寒くて厳しい季節です。
小さくて体力のないバスは、じっと春が来るのを待つことになります。
でも、それを何度も乗り越えて、大きく成長したバスは、体力があって冬でも活動できます。
冬にルアーを追いかけるバスは、そういう大きなバスなので、冬に釣れるバスはサイズが大きいのです。
釣れると嬉しい
冬のバスは、ハイシーズンほど簡単には釣れません。
気候も釣りをするには厳しく、乗り越える気力が必要です。
だからこそ、釣ったときの喜びは、ひとしおです。
苦労して釣った一匹の価値は、簡単に釣れた一匹とは比較になりません。
準備は絶対
とはいうものの、冬のバス釣りに準備は欠かせません。
何の準備かというと、防寒対策です。
これを怠ると、寒くて釣りどころではないからです。
寒さの程度にもよりますが、根性だけで釣りができるのは、せいぜい15~30分といったところでしょうか。
吹きっ晒しの湖の上で、じっとしていることが多く、余り動作が多くない釣りをするというのは、想像以上に過酷です。
普段の恰好では、恐らく耐えられないと思います。
まだ、試行錯誤している部分もありますが、私なりに実行している防寒対策を紹介いたします。
一般的にレイヤリングと言われているシステムを取り入れています。
アウター(外着)、ミドル(中間着)、ベース(下着)の3段階で考えます。
レイヤリングのいい点は、ミドルやベースを調整することで、晩秋から真冬まで対応できることです。
今回紹介するのは、真冬の場合になります。
上半身
ベースとして直接肌に触れる下着は、ユニクロのヒートテックで最も分厚いものを着用しています。
『超極暖』と呼ばれているもので、『ウルトラウォームクルーネックT』(価格2,000円程度)です。
その上に、やはりユニクロのヒートテック、『ストレッチフリースクルーネックT』(価格1,500円程度)を着用します。
ただし、これはひょっとしたら着なくていいのかもしれません。
ミドルとしての中間着は、保温のために着用します。
化繊綿のジャケットで、モンベルの『サーマラップパーカー』(価格15,000円程度)です。
エクセロフトという、保温力が高く、汗で濡れてもかさが減らず保温力を保つ綿を使用しています。
ダウンも捨てがたいのですが、手入れの手軽さを考慮しました。
綿入りのフードが付いているので、寒い時はこのフードを被ります。
アウターとしての外着は、防風、防水のために着用します。
もちろん、蒸れを防ぐためにも、ゴアテックスのように、防水かつ透湿である必要があります。
モンベルのアルパインウェアー『コスミックパーカー』(価格22,000円程度)です。
ゴアテックスではありませんが、防水透湿の素材でできています。
ストレッチ性があるとのことですが、余り違いは分かりません。
下半身
ベースは、こちらもユニクロのヒートテック、 『超極暖』シリーズで『ウルトラウォームタイツ』(価格2,000円程度) です。
その上にジーパンを履いています。
最初は不要かと思いましたが、履かないと少し寒いです。
ミドルは、モンベルの『スペリオダウンパンツ』(価格13,000円程度)です。
ダウンが入った薄手のパンツで、保温性に優れています。
アウターは、モンベルのアルパインウェアー『ライトアルパインパンツ』(価格20,000円程度)です。
ゴアテックス素材の登山用パンツです。
レインウェアーと違って、生地がしっかりしています。
頭~首
頭には帽子を被ります。
モンベルの『クリマプラス200 O.D.キャップ』(価格2,000円程度)です。
フリース素材で耳当て付、耳当ては内側に折り返すことができます。
首にはネックゲーターを巻きます。
ユニクロのヒートテック『フリースネックウォーマー』(価格1,000円程度)です。
想像以上に分厚くがっちりとしていて、風をまったく通さないので保温性は抜群です。
あと、バスボート運転用に、ゴーグルを準備しました。
スワンズのダートバイク用ゴーグル『MX-797-PET』(価格6,000円程度)です。
偏光グラスを付けたまま着用できる、クリアレンズのゴーグルです。
デフォルトのレンズは曇るため、曇り止め仕様のクリアレンズに付け替えています。
ただし、帽子を被ったまま着用できないことが判明しました。
帽子を被っているときは、着けるのに工夫が必要です。
使用感については、追って報告します。
<2020年12月15日修正、追記>
手
ここが今のところ、一番の問題となっています。
モンベルの『ネオプレンフィッシンググローブ』(定価2,500円程度)を着用しています。
必用に応じて、親指、人差し指、中指の3本を出し入れできる、 クロロプレン製2.5㎜厚の手袋です。
外に出していない指を含めて、気温5度以下になると寒さを防げません。
魚を触った後に、水で洗って濡れると、とっても冷たくなります。
携帯カイロの通常より熱くなる製品(『オンパックス「極熱」』等、ノーマルのカイロでは温度が低く役立ちません)で、時々指を温めないと耐えられません。
手首を温めると、指先も温まるという説があったので、手首に小型の携帯カイロを貼り付けてみましたが、ほとんど効果はありませんでした。
(これについては、普通サイズのカイロや、「極熱」を使用するなど、もう少し検証してみます。)
現在、タイタニュームαなる素材を使った ダイワ製 手袋を取り寄せ中です。
また、ダイビング用手袋の使用も検討しています。
足
これまでは陸っぱりの釣行でした。
ランディングネットを使用しない私は、取り込みの際に水中に足を突っ込むため、長靴を履くことが前提となっていました。
普通のゴム製長靴は、 暑さ寒さにそれ程対応できません。
ユニクロのヒートテック製 靴下 を着用することで、防寒対策をしていますが、万全ではありません。
それでも、手のように耐えられなくなるくらい、冷たくなることはありません。
雪山登山用の、厚手の靴下を履くといいかもしれません。
これからは、バスボートでの釣りがメインとなるために、スノーブーツ的な靴を履くことができます。
足については、今後追加で紹介してまいります。
まとめ
単純に寒さを防ぐという観点では、かなり上手くいっていると思います。
もちろん、まだ改善の余地は残されています。
ベースの部分で、ユニクロのヒートテックよりも保温性や吸湿性がいい製品もあります。
価格が倍以上するため躊躇していますが、導入することでジーパンを履く必用が無くなるかもしれません。
手については、まだまだ防寒対策が不十分です。
ここが解決すれば、快適な冬のバスフィッシングライフが実現します。
防寒対策のためには、それなりの初期投資が必要となりますが、きちんと準備をすれば、真冬のバスフィッシングもそれ程苦にはなりません。
備えあれば患いなし。
冬のバスフィッシングで、思い出に残る一匹をキャッチしてください。
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