3M社製の『ねじゆるみ止め用嫌気性接着剤』、いわゆるネジ止め剤のレビューです。
ネジ止め剤とは
ネジは振動があると緩みやすくなります。
振動を発生する機械や乗り物などの、ネジの緩みを防止するためにネジ止め剤が使用されます。
バスボートも常に振動にさらされているので、あちこちのネジが緩む危険性があります。
エレクトリックモーターのマウントを固定しているネジが、知らないうちに抜け落ちていたことがありました。(汗)
基本は定期的なチェックと増し締めですが、予防としてネジ止め剤を使用するのも一つの方法です。
3M ねじゆるみ止め用嫌気性接着剤
金属製のネジを固定するためのネジ止め剤です。
強度と粘度で、いろいろなバリエーションがラインアップされています。
今回は、中強度・高粘度のTL43Jという製品を購入しました。
ちなみに、高強度は永久固定用とうたわれているので、基本的に二度と外す可能性のないネジに使用します。
どうしても外したい場合は、バーナーなどで加熱すれば外せないこともないようですが。
人体に有害な成分のため、屋内での使用は避けて、体に付いた場合はすぐに洗い落としましょう。
使用前の注意
キャップを開けてもすぐには使えません。
ノズルの先端をハサミで切り落とす必要があります。
接着剤が有害なので、何か特別な開け方があるのかと思いましたが、パッケージには何も記載がありません。
先端の透明な部分をほんの少し切り落とせばOKです。
ノズルが青くなって見えるのは、接着剤の色です。
使用感
バスボートのリヤデッキシート、高さ調整レバーを固定するネジに使用しました。
写真赤丸部分がネジで固定されています。
このネジがバカになり、ねじ込んでも最後に空回りしていました。
(「バカになる」という表現、好ましくないのでしょうが、分かりやすいので使います)
特殊な形状のネジで、ボートディーラーに相談してもネジだけの交換はできませんでした。
走行中にネジが外れて、シートレバーがどこかに飛んで行ってしまう恐れがあります。
ネジの先端にネジ止め剤を少し塗ってからねじ込みます。
高粘度タイプだけに、ネジ山に塗っても全くたれません。
一日経過してから指で捻ってみると、それまで空回りしていたネジが回らなくなりました。
本来は、きちんと機能しているネジを固定するための物で、果たして今回の用途にふさわしいのか疑問があります。
耐久性もまだ分かりませんが、とりあえず固定はできたので、しばらく様子をみようと思います。
<2020年10月12日追記>
一日ボートで走り周った後で、ネジを触ってみると簡単に指で回ってしまいました。
やはり、ちゃんと機能しているネジに使用すべきもののようです。
<2021年7月17日追記>
バスボートのコンソール、魚探を埋め込んでいるパネルを留めるネジに使用しました。
このネジ、しっかり留めたつもりでも、すぐに緩んできます。
ネジ山にたっぷりとネジ留め剤を塗って、ネジを締め込みます。
はみ出したネジ留め剤を拭きとって作業完了です。
1ヶ月以上経過しましたが、ネジの緩みはありません。
ネジ止め剤が効いているようです。
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