Google AdSenseによる広告収入の支払者とその所在地について

その他

ブログを公開していると、閲覧による広告収入が発生します。
その代表的なものがGoogle AdSenseです。
確定申告の際には、収入の支払者とその所在地を記載しなければならず、Google AdSenseも例外ではありません。

支払者

こちらはほぼ疑問がありません。
Google AdSenseによる広告収入の支払者は次のとおりです。

Google Asia Pacific Pte. Ltd.

米国のGoogle本社でも、渋谷にあるGoogle日本法人でもなく、
シンガポールにあるGoogleの関連会社から支払われています。

所在地

ここが今回の記事のメインとなります。
Google Asia Pacific Pte. Ltd.の所在地は次のとおりです。

70 Pasir Panjang Road, #03-71
Mapletree Business City
Singapore 117371

ところが、確定申告絡みの記事をネットで検索すると、
Google Asia Pacific Pte. Ltd.の所在地については、

8 Marina View Asia Square 1 #30-01
Singapore 018960

という記事が散見されます。
これは誤りなので、あえて取消線を付加しています。
いろいろな情報を基に推測すると、
以前はこの住所でしたが、そこから移転したということのようです。

根拠

Google AdSenseによる収益は、
Google AdSenseのホームページにグーグルアカウントでログインすることで確認できます。

その中の「お支払い」メニューでは、
各月の収益詳細の表示とGoogle AdSenseからの『支払い領収書』の印刷が可能です。

『支払い領収書』は確定申告で収入を証明するために必要な書類で、
金額や支払の日付はもちろん、支払者とその所在地が記載されています。

拡大部分、1行目が法人名称、2~4行目が法人住所です。
ちなみにこの納税者番号は、シンガポールにおける消費税関連の番号のようで、
日本の国税庁が付加している法人番号とは何の関係もありません。

確定申告書への記入

確定申告書を手書きで作成する場合は問題ありませんが、
ネット上に公開されている「国税庁 確定申告書等作成コーナー」では、
入力文字数に制限があります。

決算書・収支内訳書を作成する際の、
売上先名(支払者)は28文字以内、所在地は40文字以内です。

支払者の入力

売上先名(支払者)は
   Google Asia Pacific Pte. Ltd.
  Google Asia Pacific Pte Ltd

Pte.とLtd.のそれぞれ「.」を省略します。

所在地の入力

所在地は
   70 Pasir Panjang Road, #03-71
   Mapletree Business City
   Singapore 117371
  70 Pasir Panjang Road #03-71 Singapore

「,」と建物の名称「Mapletree Business City」と郵便番号「117371」を省略します。

余談になりますが、Google Asia Pacific Pte. Ltd.が入居している建物の正確な名称は
「Mapletree Business CityⅡ」のようです。
Google Mapや、Google AdSenseヘルプには、そのように表記されています。

終わりに

ネットの情報はいろいろと役立ちますが、必ずしも正確ではありません。
今回の法人所在地の件は、過去の時点では正しかった情報が、時間の経過とともに誤った情報となってしまった例になります。

過去の記事について、リアルタイムで情報を更新しているブログ管理者は、それほど多くはないと考えます。
自戒の意味も込めて次の言葉で締めたいと思います。
この記事も、数年後には過去の遺物となる可能性があるので、お気をつけください。

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