腱鞘炎

バスフィッシングをやり過ぎるとなる病気、腱鞘炎についてのお話です。

年齢や個人差もあると思いますが、骨格の違うアメリカ人ならいざ知らず、バス釣りをやり過ぎると体のどこかに支障をきたします。
私の場合は、手首、肩、首、背中など、無理をするといろいろなところが痛くなりますが、中でも症状が重いのが、指の腱鞘炎です。

腱鞘炎とは

骨と筋肉をつなぐ組織を腱といい、複数の腱を束ねている筒状の組織を腱鞘といいます。
この腱鞘が何らかの理由で炎症を起こし、中を通っている腱が動きにくくなった状態を腱鞘炎と呼びます。
指や手首を酷使することで発症します。

私は、両手の親指を除く8本の指が腱鞘炎になりました。

症状

第一段階

最初は、朝起きたときに指がこわばるようになりました。
寝起きに、軽くこぶしを握った状態から、手が開かなくなります。
30分くらいで解消するのですが、とにかくその様な状況が続きました。

整形外科で相談すると、当初リウマチを疑われました。
しかし、血液検査の結果、リウマチは陰性でした。

第二段階

指の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなります。

寝起きに限らず、指の曲げ伸ばしがカクカクするようになりました。
「バネ指」と呼ばれている症状です。
関節にバネが入っているような動きになります。

第三段階

指の曲げ伸ばしに痛みを伴うようになります。

この段階になると、指を無理に曲げると、関節が固まって元に戻らなくなります。
逆の手を使って、ゆっくりと徐々に戻すしかないのですが、かなりの痛みを伴います。

第四段階

指が曲がらず、また真っ直ぐに伸びなくなります。

指が途中までしか曲がらないようになり、グーができなくなります。
また指をピーンと真っ直ぐに伸ばすこともできません。

影響

症状が第四段階まで進行すると、痛みで指に力が入らず、握力が極端に低下します。
ペットボトルのキャップを開けるのも苦労します。

痛みで釣りをするのが苦痛になってきます。
一日釣りをすると、症状が悪化し、痛みも増します。
キャストをする時、ルアーを巻く時、そしてあわせてからバスを取り込む時、ロッドを握る指が痛むのです。

私の場合、右利きですが、左手の方がよりひどい症状となりました。

そのため、まず左手でキャストすることを止めました。
続いて、左手でロッドを支えられなくなり、抵抗の大きな巻物(ディープクランクなど)の使用を中止しました。

それまで使っていたベイトリールは全て右ハンドルでしたが、これを機に、人生初の左ハンドルの導入を決断しています。

治療

湿布と飲み薬

まず、湿布と飲み薬をもらいました。
どちらも痛みと炎症を抑えるためにロキソニンが処方されています。
湿布は、指の付け根、手のひら側に貼ります。

指を使わないことが一番いいのですが、釣りをしていると必ず指を使います。
もちろん釣りをやめる訳にはいきません。
痛みが多少やわらぎましたが、治療効果はほとんどなく、症状は悪化していきます。

注射

いよいよ指の痛みに耐えられなくなり、注射をしてもらうことになりました。

まず、最も悪化していた左手中指に注射をしました。
指の付け根の手のひらに注射するのですが、この注射が、ものすごく痛いのです。
針を刺したあとに注入する薬剤が、なかなか入っていきません。
「なかなか入らないなぁ」と先生も言いながら注射をします。(~_~;)

左手中指は、この注射で劇的に症状が改善しました。
指は普通に曲げ伸ばしができるようになり、痛みもほぼなくなりました。

もちろん、指8本が腱鞘炎なので、これだけでは終わりません。

次に悪かったのが左手薬指です。
ただし、すぐに注射せず、症状が悪化するのをしばらく待ってしまいました。
今思えば、もっと早く注射をしてもらっていたら良かったのかもしれません。

こちらの指は、注射をしても治りませんでした。
注射の直後は、多少動きが改善するものの、痛みは消えず、1週間くらいで元の状態に戻ってしまいます。
月1回のすごく痛い注射を続けましたが、良くなりません。

そのうちに右手中指も病状が進行し、注射を打ってもらうことになります。
しかし、余り大量に注射するのは良くないようで、左手薬指に打っていた量の薬を、左手薬指と右手中指に半分ずつ分けて注射をします。

右手中指は、注射をするとだいぶ動くようになりましたが、1カ月経過するとまた悪化するために、注射を繰り返しました。

手術

左手薬指は、注射でほとんど治療効果が上がりません。
とうとう手術することになります。

局所麻酔をして、指の付け根にある、炎症を起こして硬くなった腱鞘を切開します。

座った状態で手術をするのかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。
ドクターXに出てくるような、普通の手術台に寝て行います。

仰向けに寝て、手術をする指がある左腕を、横の台上に伸ばします。
手術をする指を確認し、指に大きく印を付けます。
間違った指を手術したら笑えないので、これは大事な作業です。

右腕には、何故か点滴をします。

局所麻酔の注射が、これまたとっても痛い注射でした。
治療の注射で慣れているつもりでしたが、かなり痛かったです。

左腕の付け根をゴムで縛って血を止めて、いよいよ手術開始です。

手術中は麻酔が効いていて痛みはありません。
ゴリゴリとなにかを切られているような感じがします。
麻酔から縫合まで15分もかからないくらいでしょうか。
指から手のひらにかけて、包帯をぐるぐる巻きにされて終了です。

術後~抜糸

麻酔が切れると、さすがに痛みます。
手術した日の夜は、痺れるような痛みが続きました。

その後は、ほぼ3日に1回通院して、状態を確認し傷の消毒をします。
抜糸までの間、放置かと思っていましたが、違いました。

術後3日目

術後3日目、手術をした薬指そして中指が出血の影響でしょうか、青黒くなっています。
まだまだ結構痛みます。

傷口を濡らしてはいけないため、炊事やお風呂のときは、ビニール袋で手をくるんで水が掛からないようにします。
もちろん釣りは禁止です。

抜糸は2週間後の予定でしたが、実際には11日後に抜糸しました。
抜糸のときは、ほぼ痛みは伴いません。

抜糸後

抜糸をすると、なるべく指を動かすように言われます。
しかし、指を動かすと痛みますし、傷もまだまだ痛みます。
最初は無理に動かし過ぎて痛みがひどくなったので、あまり無理はしないようにしました。

抜糸後2日目からは、お風呂もOKです。
お風呂でふやけると、傷口の皮が裂けてきました。(・_・;)
焦りましたが、皮一枚だけで大事はありませんでした。

抜糸後しばらくは、指を伸ばすと、傷が裂けるような痛みがあります。

術後3~4週間、まだまだ指を完全に曲げ伸ばしすることはできません。
医者からは、痛くてもしっかりと伸ばし、しっかりと曲げるように指示されます。

術後4週間

術後4週間、傷口は一皮むけてつるつるになっています。
傷が裂けるような痛みは無くなりますが、傷をさわるとまだまだ痛みます。

術後6週間。
指を伸ばすのは自力でできるようになります。
曲げる方は、少しだけ他の指より曲がりません。
指の曲げ伸ばしには依然として痛みを伴い、指の付け根も痛みます。
もちろん、一日釣りをすると痛みが増します。

ここで手術に関しての治療は終了となりました。
あとは徐々に痛みが少なくなっていくのか、それともこの程度が治療の限界なのか不安が残りました。

指のむくみも取れていません。
余談ですが、症状が悪化してから指がむくみで太くなり、結婚指輪をはめられず外しています。

終わりに

腱鞘炎の術後については、これから状況を見守っていく必要があります。
このまま良い方向に向かっていくことを祈るばかりです。
結果については、もう少し時間が経ってから報告したいと思います。

それから、他の指も治った訳ではありません。
手術のために、約3週間釣りをしない期間がありました。
それによって症状が軽減しましたが、釣りを再開したことで、また痛みが増してきています。
まだグーパーはできますが、かなり指がカクカクしていて、いずれ右手の治療を再開する必要がありそうです。

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