ガーミンの魚探、ライブスコープを使用し始めて既に2年半が経過しました。
この度、念願のローテーター(K-CUSTOM製)を装備したので記事にします。
ローテーターとは
バウで使用する魚探の振動子は、原則エレクトリックモーターのシャフトに設置します。
直下を見る2D魚探の場合は何の問題もないのですが、前方を見るライブソナーに関しては、少々事情が異なります。
エレキのシャフトに固定すると、当然ながらライブソナーはエレキが向いている方向を映すことになります。
エレキが右を向けば右前方を、左を向けば左前方を映します。
前方のストラクチャーに対して、エレキのスポットロック機能でボートを停めて狙うとします。
この時、風や波の影響でボートが動くのを避けるために、エレキは右や左へ盛んに首を振ります。
すると、ライブスコープの映像は正面のストラクチャーを外れて右や左を映します。
映っている魚を見ながらのライブシューティングにとって、これは致命的です。
そのために開発されたのが、ローテーター(通称クルクル)です。
エレキの脇にシャフトを設置して、そこへライブソナーの振動子を設置します。
さらにそのシャフトに回転機能を持たせて、エレキの動きとは分離してライブソナー振動子の方向を動かせるようにした装置、これがローテーターです。
ローテーターを使用することで、エレキのスポットロック機能を使用しながらのライブシューティングが可能となります。
ローテーターは必用か?
もちろんローテーターは必須ではありません。
エレキのスポットロックを使わないとき、ローテーターは邪魔でしかありません。
真偽は定かではありませんが、本場アメリカのトッププロはローテーターを使わないという話があります。
ライブソナーでバスを見つけたら、すかさずルアーをキャストして釣りあげる。
スポットロックでボートを停めてネチネチ狙うような釣り方をしなければローテーターは不要です。
それだけの技術と自信があればいいのですが、そのレベルに達するのは簡単ではありません。
ローテーターがあればいいなと思いつつ、これまでその導入を先延ばしにしていたのは、大きく2つの理由があります。
1つ目はエレクトリックモーターの問題です。
いま使っているのはミンコタのウルトレックスです。
バスボート購入時点ではスポットロック機能のあるエレキはウルトレックス一択でした。
その後各社からスポットロック可能なエレキが発売され、このままウルトレックスを使い続けるべきか考えました。
ローテーターのブラケットはエレキのメーカー毎に異なります。
ブラケットと一体化しているローテーターを選択した場合、その後エレキを違うメーカーにしたら、ローテーターも買い換えなければいけません。
2つ目はボートカバーの問題です。
レンジャー純正のボートカバーはパツパツの状態で、毎回カバーを掛けるのに苦労します。
エレキの横にローテーターを付けると、その分の出っ張りでボートカバーからボートがはみ出すようになると思われます。
以上の2点から、ローテーターの導入を先延ばしにしていました。
いよいよ導入へ
エレクトリックモーターは、当面ミンコタのウルトレックスを使い続けることにしました。
ウルトレックスはかなりの頻度で故障します。
これまで5年近く使用して、年1回以上は修理をお願いしています。
そのため故障しにくいエレキに買い換えることも考えました。
しかし、多くの人が使っているウルトレックスは店舗におけるパーツのストックが豊富で、すぐに修理してもらえます。
他メーカーのエレキも魅力的ですが、しばらくはウルトレックスと付き合うことにします。
ボートカバーについては、純正のカバーが大分くたびれてきました。
表面が劣化して粉を吹き、元々グレーだった色は今では白くなっています。
思い切り引っ張ったら破けた箇所もあります。
これを機会に買い換えてもいいと思いました。
そしてやはり、スポットロックを使用してのライブシューティングは魅力的です。
長いこと迷っていましたが、ついにローテーターの導入を決断しました。
ローテーターの選定
ローテーターも現在ではいろいろなメーカーが作っています。
よって、どこのメーカーにするか決めなければなりません。
メーカーによってそれぞれ特徴があります。
- 駆動方式
電気で動かすのが主流ですが、ワイヤーで動かす機械式のものもあります。 - リモコンやコードの有無
電気式のものには、リモコンが付属していたり、コントローラーがワイヤレスになっているものもあります。 - コントローラーの大きさ
- 回転スピードや微調整のし易さ
- ブラケット
ブラケットと本体が一体化しておらず、ブラケットを交換することで他メーカーのエレキに取り付けられるものもあります。 - 重量
重視したのは壊れにくさです。
一般的には構造が複雑になるほど壊れやすくなります。
壊れやすい順番は以下のようになると考えられます。
電気式(ワイヤレス)>電気式(有線)>機械式
もっとも壊れにくい機械式を選びたいところですが、コントローラーの大きさがネックです。
エレキのフットコントローラーと同じくらいの大きさのため、設置スペースの関係で却下しました。
そこで、電気式(有線)で造りがしっかりしている、K-CUSTOMの「ライブスコープローテーター」を選択しました。
欠点としては、ブラケット一体型なので、エレキのメーカーが変わると対応できないこと。
頑丈な分、重量があることです。
注文から装備まで
購入したボートディーラーの話では、納期2ヶ月くらいとのことでした。
噂では4ヶ月くらい掛かると聞いていたので、話半分くらいに思っていました。
実際には納品まで5カ月、注文してから装備までは半年を要しました。
取り付け作業そのものは半日も掛かりませんでした。
午前中にボートを引き取ってもらいローテーターを設置して、その日のうちにボートがマリーナへ戻ってきました。
コントローラーはデッキに固定するものと思っていましたが、固定せずに使う人が多いとのことで、固定しませんでした。
ちょっと荒れたときに心配です。
ボートカバーについては、ボートがはみ出るのではという心配は杞憂に終わりました。
ローテーターによって多少出っ張りが増えましたが、まだギリギリ持ちこたえています。
はみ出た場合に備えて購入していた、ブルーシートとロープが不要となってしまいました。
ローテーターの使い勝手などについては改めて記事にします。
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