今回はバスボートのコンソールについてです。
コンソールとは
そもそも、コンソールとは何でしょうか。
IT用語では、入出力装置のことです。
広い意味では、機械を操作するための制御卓、操作卓のことを表します。
バスボートのコンソールとは、運転席の前にある、ステアリングや各種計器、スイッチが付いている部分になります。
ここに魚探も取り付けられるようになっています。
シングルコンソール、ダブルコンソール
バスボートの運転席は、ボートの左右中央ではなく、右舷(starboard)にあります。
コンソールは運転席側に1つあれば運転できるので、これをシングルコンソールと呼びます。
しかし、左舷(port)にもコンソールを設置することができます。
通常はオプションで選択するのですが、もちろん、左舷のコンソールにステアリングや計器類は付きません。
運転席と同じ形状の構造物が、左舷にもあるという状態で、これをダブルコンソールと呼びます。
ダブルコンソールの利点
ボートを動かすためには不要であるダブルコンソールが、なぜオプションに設定されているのでしょうか。
理由はいくつかあります。
- 見た目
- 助手席側の風よけ
- 構造的なバランス
<見た目>
ボートが左右対称になり、視覚的にバランスが取れて見た目が良くなります。
<助手席側の風よけ>
シングルコンソールの場合、助手席に人が座ると正面に何もありません。
そのため、バスボートが高速で走行すると、正面からの風をまともに受けることになります。
ダブルコンソールであれば、コンソールが助手席の風よけとなってくれます。
また、荒れた湖面では、風だけではなく波よけにもなります。
ただし、3人で乗ると、真ん中に座る人は、ダブルコンソールの恩恵にはあずかれません。
<構造的なバランス>
見た目という視覚的なバランスはもちろんですが、構造的なバランスがとれます。
左右の重量バランスが良くなり、走行性能が上がるのではないでしょうか。
ボート保管中には、意外な利点があります。
これは、ボートヤードで隣のボートオーナーさんから教わりました。
屋外保管の場合に限りますが、雨や雪が降った時です。
シングルコンソールだと、運転席横左舷側(コンソールがない部分)のボートカバーが凹んで、そこに雨や雪が溜まります。
結構な量が溜まって、素敵な重さになるため、カバーの破損に繋がります。
破損しないまでも、カバーを外すときに大変です。
これを避けるためには、保管中は助手席側にコンソールと同じくらいの高さの物を、置く必要があります。
一升瓶ケースがいいというアドバイスを頂きましたが、同じくらいの大きさの物として、容量50ℓの折り畳みコンテナを置くことにしました。
シングルコンソールの利点
シングルコンソールにも利点はあります。
- 価格 レンジャーZ185の場合、ダブルコンソールのオプションは十ン万円の追加となります。
- 船上での移動 フロンドデッキとリアデッキ間の移動が、助手席のコンソールがないため、自由度が高まります。
まとめ
バランスという部分で、ダブルコンソールに意外な利点があることは、実際にバスボートを運用してから分かりました。
私の場合は、一人で乗ることを前提とした購入だったので、ほぼ迷わずにシングルコンソールを選択しました。
しかし、二人で乗ることが多いなら、助手席の人のことを思うと、ダブルコンソールとするのが無難かと考えます。
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