真実のバスボートライフ(天気)

琵琶湖北山田エリアから見た虹 バスボート

今回は天気の話、釣りにとって天気は重要なファクターですが、バスボートの場合は命にかかわる問題です。
悪天候はボートの遭難に繋がります。
天気によっては、釣りに行かないという決断も必要となります。

天気予報の確認

釣行前には、必ず天気予報を確認しましょう。

インターネット上には、様々な天気予報サイトが存在しており、簡単に最新の天気予報を入手できます。
日本気象協会や、ヤフーの天気予報などが一般的でしょうか。

有料でよりきめ細やかなサービスを提供するサイトもありますが、いまのところ無料サービスのサイト閲覧で間に合っています。

私の場合は、次の4つのサイトを利用しています。

  • ヤフー
  • 日本気象協会
  • Windy
  • ウェザーニュース

ヤフーでは、天気図、注意報、天気、気温など大雑把なこと。
日本気象協会tenki.jp」では、1時間天気予報(南湖の場合は大津市の予報)。
WindyWindy.com」では、局地的な風速など。
ウェザーニュースでは、スマホアプリによる落雷の状況。

を、それぞれ確認しています。

Windy

このWindyは、天気、気温、風速、雷、雨雲レーダーなど、全世界の気象に関する様々な予報を確認できるとても便利なサイトです。
スマホのアプリにもなっているので、ぜひ入れておきましょう。

特に風については、視覚的にとても分かりやすく表示されます。

Windy.com 風

拡大、縮小も簡単にできます。
また、確認したい場所を地図上でクリックすることで、その場所の局地的な予報が表示可能です。

Windy.com 琵琶湖南湖、下物沖の予報

しかも、ECMWF、GFS、METEOBLUEという3種類の気象情報組織の予報を、比較できます。

Windy.com 3種類の予報パターン

ただ、3種類の予報は必ずしも一致せず、どれを信用したらいいのか迷ってしまうことがあります。
どの予報も当たり外れがそれなりにあるため、最終的には利用する個人の判断にゆだねられます。
私は、日本気象協会の1時間天気予報と比較して考えることにしています。

もちろん、3種類ともに同じような予報が出ていれば、ほぼ間違いないと判断できるので、強風が予想される際に、船を出す出さないの決定には大いに役立ちます。

強風はバスボートの天敵です。
北湖では頻繁に強風が吹いており、南湖でも季節によっては結構風が吹きます。
ピーカン無風より、多少風があった方が釣れることが多いのですが、程度の問題です。

風速5,6m。
これくらいの風が吹くと、大荒れと思ってください。
湖上で風速を測ったことは無いので正確なことは分かりませんが、Windyでこのくらいの予報が出ている日は大荒れです。
ちなみに琵琶湖では、大荒れのことをババ荒れと呼びます。

ボートにもよりますが、バスボートで走行する限界に近いくらいの波とうねりが発生します。
ロッドやラインが風であおられて、ほぼ釣りになりません。
風裏を探して釣りをするしかなく、その場所へ行くまでに荒れた水域を泣きながら走行することになります。
一日中これくらい吹くときは、出船しないことをお勧めします。

風速7m以上の予報が出ている日は、危険なので家で釣具の手入れをしましょう。

雷もバスボートの天敵です。

何も無い湖上で、電導性のいいカーボンロッドを持って釣りをする。
雷に「落ちるならここです」と言っているようなものです。
まあ、あれだけの大電流になると電導性はもはや関係なく、周囲より少しでも高いところに落ちるようですが。

雷注意報が出ている日は十分に気を付けてください。
雷が鳴り始めたら、スマホで雷レーダーをチェックします。

雷チェックには、ウェザーニュースのスマホアプリを利用します。
この雷チャンネルは、5分毎の落雷実況が確認できるので、経過を見ることで雷雲の接近について判断できます。
雷雲が近づいて来ているなら、早めにマリーナまで逃げることです。

ちなみに、雷は突風とセットになっていることが良くあります。
急に風向きが変わり、突風が吹き始めるのも危険の兆候です。

また、キャストしたPEラインが空中から落ちてこない、これも雷が近い証拠です。

雷がずっと続くことはあまりないので、マリーナで雷が通り過ぎるのを待てば、大概は釣りを再開できます。

自然には勝てない

琵琶湖でも、死者は滅多に出ませんが、ボートが転覆するような事故は年に何回か発生しています。
万一遭難をすると、自分や同乗者はもとより、救助をする周りの人にも迷惑が掛かります。

なお、事故発生時の通報は「110番」です。
海難事故の通報は「118番」ですが、内水面の事故は「110番」なので間違えないようにしましょう。

天気図や天気予報を確認し、無理のない範囲で釣行計画を立てましょう。
どんなに文明が発達しても、人は自然には勝てないのですから。

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