ハミンバード魚探ヘリックスが振動子を認識しなくなる

HUMMINBIRD HELIX 9x CHIRP SI GPS G2N バスボート

ハミンバード魚探のヘリックスシリーズには、『ソナー画面表示』をオン・オフする機能があります。

なぜそのような機能が存在するのか定かではありませんが、うっかりこれをオフにしてしまうととんでもないことになるので、注意が必要です。

ソナー画面表示

『ソナー画面表示』とは、魚探メニューのセットアップ項目中に存在する機能です。
また、電源ボタンを押したときにも表示されます。

オンとオフの切替ができるようになっています。
通常はもちろんオンの状態で使用します。

オフにすると

この機能、オフにすると何が起こるのでしょうか。

魚探に直接つないでいる振動子(トランスデューサー)を魚探が認識しなくなります。
ソナー画面を表示できなくなり、魚探メニューからも「ソナー画面表示」のタブが消えます。


さらに、「ネットワークソースのセットアップ」画面から、直接接続している振動子が表示されなくなります。

通常はこのように接続している振動子が表示される

ただし、ネットワークで別の魚探と接続していれば、そちらの魚探の振動子は表示されるため、その振動子を利用して魚探として使用することは可能です。

なお、改めて『ソナー画面表示』オフでこの現象の再現を試みたところ、接続している振動子が普通に表示され、再現できませんでした。
接続している振動子がネットワーク画面から消え去る現象につきましては、原因が明確ではありません。


誤ってオフにしてしまうと

使用者が誤ってこの機能をオフにしてしまうと、とんでもないことになります。

突然魚探のソナーが使えなくなるのです。
原因が分からないため故障したかと思います。

  1. 魚探画面(2D、DI、SI)が表示されなくなる。
  2. 振動子のケーブルが断線した?それとも振動子そのものが壊れた?
  3. 魚探本体が壊れた?

こういうことになります。

この状態では、振動子から発せられるパルス音(カチカチカチという音)も止まります。
知らないと魚探を修理に出してしまったり、振動子を買い換えたりしてしまうかもしれません。

体験談

私は、大荒れの中で魚探を操作中に、ボートが揺れたはずみでボタンをポチっとして、誤ってこれをオフにしてしまいました。
本人はそのことに全く気が付きません。

そして魚探画面が突然表示されなくなりました。
波の衝撃によって、振動子ケーブルが断線もしくは振動子が故障したのではないかと考えました。

ネットワーク画面からも接続している振動子が消え去りました。
数日間は、ネットワークでリンクしている別の魚探の振動子に接続し、魚探画面を表示させて使用しました。

その後たまたま、『ソナー画面表示』がオフになっていることに気が付き、無事解決しました。
しかし、ずっと気付かなかったらと思うとゾッとします。

何のための機能なのか

魚探なのにソナーを使用しないという訳のわからない機能ですが、どうして存在するのでしょうか。

これはあくまで私なりの推測ですが、

  • ヘリックスをチャートプロッター(GPS表示機)としてのみ使用する場合、またはネットワークの別の魚探に接続している振動子を利用する場合に。
  • ソナー機能をオフにすることで、振動子への電源供給を遮断し、電力消費を抑える。

これくらいしか思い浮かびません。

うーん、いろいろな機能があることは基本的にはいいことなのでしょうが、知らないと面倒なことになりかねない機能です。

今回の教訓

”ヘリックスのソナーが機能しなくなったら、『ソナー画面表示』のオフを疑え”です。

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