真実のバスボートライフ(ガソリン給油)

ただいま給油中 バスボート

今回は、バスボートへのガソリン給油についてです。

バスボートの燃料

バスボートエンジンの燃料はガソリンです。
車と同様に、ハイオクガソリンに対応しているエンジンと、レギュラーガソリンに対応しているエンジンがあります。

バスボートエンジンの三大メーカーは、マーキュリー、ヤマハ、スズキでしょうか。
私の知る限り、マーキュリーとヤマハのエンジンはハイオクガソリン対応、スズキのエンジンはレギュラーガソリン対応になっています。

ハイオクガソリンに対応しているエンジンは、馬力やスピードが優れています。
トーナメントなどで、一秒でも早くポイントに着きたい場合や、スピードの出る船に乗りたい人などは、マーキュリーやヤマハのエンジンを選ぶといいのではないでしょうか。

一方、スズキのエンジンは、馬力やスピードで劣っています。
しかし、ランニングコストが優れています。
燃費の良し悪しは把握していませんが、レギュラーガソリンとハイオクガソリンの、単価の違いによる燃料費は、明らかにスズキのエンジンに分があります。

ちなみに、マイボートのエンジンは、レギュラーガソリン対応のスズキDF150STです。

給油の方法

バスボートへガソリンを給油する方法は3つあります。

  • ガソリンスタンドで給油
  • マリーナで給油
  • スタンドでガソリンを購入して自分で給油

<ガソリンスタンドで給油>
これは、バスボートをトレーラーで牽引して、ガソリンスタンドで給油する方法です。
バスボートを牽引する技術、ボートの大きさによっては牽引免許が必要で、かなりハードルが高くなります。

<マリーナで給油>
マリーナには通常、ガソリンスタンドのような給油設備があるので、その設備を使って給油する方法です。
マリーナにボートを保管している場合の、一般的な給油方法になりますが、ガソリンの単価が割高です。
1ℓ当たり、ガソリンスタンドの50円増し、といったところが相場です。

<スタンドでガソリンを購入して自分で給油>
マリーナに給油設備がない場合、または給油設備はあっても持込を許可している場合の方法です。
マリーナによっては、ガソリンの持込を許可していないところもあるので、注意が必要です。
容易に引火するガソリンを持ち運ぶので、それなりの道具と、それなりの手順を要します。

私の場合は、ガソリン持込可のマリーナで、マリーナで給油できるガソリンがハイオクだけなので、スタンドでガソリンを購入して自分で給油することにしました。

ガソリン運搬について

ガソリンは危険物です。
危険物を乗用車で運んで大丈夫なのでしょうか。
ネットをググって、次のことが判明しました。

  • ガソリン運搬には専用の容器が必要である。
  • 容器の容量は最大22ℓである。
  • セルフのスタンドでは容器に給油できない。(厳密にはスタンド従業員に頼めば可能だが、断られることがある)
  • 複数の容器を乗用車に積むことは可能(合計200ℓまで)。
  • ガソリンスタンドでの給油量は一日200ℓまで。
  • 保管は40ℓまで。
  • 火気、静電気厳禁。

とりあえず、乗用車でガソリンを運搬することは、法律上可能です。

フルサービスのスタンドで、念のために聞いてみましたが、携行缶を持ち込めば給油してもらえることを確認しました。
給油制限の一日200ℓについては、良く分かりませんでしたが、一度に200ℓを超えなければいいと言われました。

また、車の保険も確認します。
保険金が支払われない場合として、次のような記載があります。

「業務として危険物を積載した場合の、その危険物を起因とする損害」

今のところ、バスボートにガソリンを運搬することは業務ではありません。
よって、保険上も問題ありません。
ただし、バスプロやプロガイドの場合、業務に該当する可能性がありますのでしょうか(未確認)
<2020年10月1日修正>

ガソリン携行缶

ガソリンを運搬するには、専用の容器が必要です。
ガソリン携行缶と呼ばれている製品です。
購入するガソリン携行缶の、容量、材質、メーカーについて検討します。

バスボートのエンジンは、それなりに大量ガソリンを消費します。<2020年10月1日修正>
量を運ぶには、大きな容器であるに越したことはありません。

しかし、‟大きな容器=重い” で、貧弱な自分には厳しいものがあります。
20ℓ入る携行缶は、20㎏以上になります。
運搬時や、ボートへのガソリン給油の際に危険を感じます。
実際に、20ℓの携行缶は重すぎるという意見も、レビューなどで見られます。

容量は10ℓにしたいのですが、そうすると容器の数を増やさなければいけません。
購入価格と、車に積載するスペースが問題です。

材質は、鉄かステンレスがあります。

鉄の場合、そのままでは錆びるため、塗装がしてあります。
しかし、それでもすぐに錆びるという声もあるようです。

ステンレスに錆びの心配はありませんが、価格が倍くらいします。

メーカーについては、製品の品質に関わります。
揮発性のガソリンを入れる容器なので、少しでも漏れたら危険です。
一応品質上の規格があるのですが、それでも不安はあります。

できれば日本製にしたいのですが、価格が中国製の何倍もします。
そこで、台湾製のものを扱っている、矢澤産業㈱の製品にしようと考えました。

最終的に、矢澤産業㈱の『ステンレス10ℓガソリン缶』を3ケ購入しました。
購入価格は1個当たり15,000円程度です。

矢澤産業㈱ ステンレス10ℓガソリン缶
矢澤産業㈱ ステンレス10ℓガソリン缶

バスボートへの給油

まずは、ガソリンスタンドでガソリンを購入し、携行缶に給油してもらいます。
ガソリンスタンドはフルサービスのスタンドであることが必要です。
最近は、セルフサービスのガソリンスタンドがほとんどで、フルサービスのガソリンスタンドは少ないので、事前に調べておきます。

購入したガソリンをマリーナまで運搬します。

携行缶を車から降ろして、一旦地面に置きます。(接地させて静電気を逃がす)
その後、バスボートの給油口近くのデッキへ携行缶を置きます。
携行缶の圧力除去バルブをゆっくり回して、缶の圧力を逃がします。
圧力が逃げたことを確認してから、携行缶のキャップを開けます。

手動の給油ポンプで、給油を開始します。

給油ポンプは、一般的な物よりも給油量が80%多い、と唄っている物を購入しました。
初めは時間が掛かりましたが、慣れると10ℓ入れるのに5分くらいです。

携行缶の中にガソリンを残したくはないのですが、どうしても底の方にポンプで吸いきれないガソリンが残ってしまいます。

3缶、合計30ℓを給油して終了です。

<2020年6月26日追記>
このポンプ、当然ながら消耗品です。
そのうちに、手でペコペコ押す部分が劣化して、ひび割れて穴が開きます。
穴が開くと空気が漏れるためガソリンを吸えなくなります。

いつ穴が開くかは分からないので、常にスペアを車に積んでおきましょう。

ポンプのお薦めは、「トラスト中山 給油用ポンプ ジャンボペコポット ポリ缶用GJ-20」です。
最初に使っていた「三宅化学 トーヨーポンプSP型」と比べて、耐久性がかなりあります。

<2024年10月9日追記>
手動よりも電動の給油ポンプをお勧めします。
最大の理由は満タンを検知して自動で給油がストップするからです。
まったく信用できないバスボートの燃料計、常に満タンをキープするためには必要不可欠な機能です。
耐久性は未確認ですが、手動ポンプのように短期間で劣化する部分はありません。
ただし真夏の電池管理には注意が必要です。
携行缶の底に残るガソリンは携行缶付属のホースを繋いで手動で流し込んでいます。
単一電池仕様の電動ポンプがネットで1,500円くらいで購入できました。

マイボートレンジャーZ185は、ガソリンタンクが33ガロン(約125ℓ)なので、30ℓで1/4程給油できます。
ディーラーの話では、1回の釣行で30~40ℓのガソリンを消費するそうです。
1日最大30ℓ、ボートに乗らない日に足りない分を多めに給油することで、なんとかやり繰りできそうです。

<2020年6月26日追記>
現状、南湖限定の釣行では1日15ℓくらい消費するので、ほぼ2回の釣行ごとに1回給油しています。

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