真実のバスボートライフ(バッテリー)

バスボート

今回はボートに積載するバッテリーについてです。

用途

バスボートの場合、バッテリーの用途は大きく分けて3つあります。

  • エンジンの始動
    車と同じで、ボートもエンジンの始動にバッテリーが必要です。
  • 電装系
    エンジンのチルト、ビルジポンプ、ライブウェル、灯火などの使用にバッテリーが必要です。
    もちろん魚探もバッテリーで動かします。
    最近の魚探は電力消費量が大きいため、バッテリーへの負担が高まっています。
  • エレクトリックモーター
    これがなければバスフィッシングが成立しません。
    他の電装系機器とは電圧が異なるため、専用のバッテリーを積載しなければなりません。
    モーターの推力によって駆動電圧が変わり、必要なバッテリーの数も変わります。

規格

12Vでメンテナンスフリーのディープサイクルバッテリーを使用します。
”M27MF105Ah”という形式のバッテリーです。<2020年10月15日追記>

私のボートには、エンジンと電装系共用で1台、エレクトリックモーター用で3台、合計4台のバッテリーを積載しています。
バッテリー1台の重量が20㎏超なので、4台で80㎏以上、大柄の男性が一人乗っているくらいの計算です。

エンジン始動用のバッテリーは、瞬間的に大きな電流を供給できる専用のバッテリーが適しているとのことですが、バスボートの場合、スペースの都合などから電装系と共用するのが一般的です。

エレクトリックモーターは36Vの電圧を必用とするため、バッテリー3台を直列にして使用します。

最近では、小型で軽量なリチウムイオンバッテリーの登場も話題となっていますが、まだまだ価格も高く、広く普及するにはもう少し時間がかかりそうです。

積載場所

バッテリーとオンボードチャージャー
バッテリーとオンボードチャージャー

リアデッキの下、バスボート最後部中央のストレージにバッテリーを積載します。

左右の重量バランスを考慮して配置し、航行中に動かないようにしっかりと固定します。
同じストレージの中に、オンボードチャージャーも設置します。

充電

バスボート備え付けの、防水と過充電防止機能の備わった充電器で充電します。

マリーナの電源から、延長のリールコードを使用してボートまで電源を引っ張り、釣行後に必ず充電をします。
連日の釣行でも、翌朝までに充電は完了しています。
長期間ボートを使用しない場合でも、過充電防止機能が付いているので、充電器を電源に繋げっぱなしで大丈夫です。

エンジン始動用のバッテリーは、エンジン稼働中はエンジンから充電されるので、車のバッテリーのように本来は充電不要なのですが、魚探の電力消費が増えているため、充電が必要です。

レンジャーZ185には、購入時にバッテリー3台を同時に充電できる充電器が設置されていました。

デュアルプロ 3バンク オンボードチャージャー

当初、エレキ用のバッテリーは毎回の釣行後に必ず充電し、エンジン用バッテリーは週一程度で、充電器の端子をエンジン用バッテリーに繋ぎ変えて充電していました。

しかし、ある時湖上で、エンジンのセルが回らないトラブルが発生し、エンジン用バッテリーの充電不足が原因ではないかとの診断が下りました。

そのため、追加でバッテリー1台用の充電器を設置して、今では毎回4台のバッテリー全てを充電するようにしています。

バスプロショップス 1バンクオンボードバッテリーチャージャー

電力不足?

エンジン用バッテリーを満充電しているにもかかわらず、エンジンを始動すると魚探の電源が落ちることが少なくありません。

エンジン始動に多くの電流を必用として、魚探への電力供給が間に合わなくなっているのではないかと考えられます。

原因は以下の2つほど推定されます。

  1. そもそも魚探用とエンジン始動用のバッテリーを兼用しているのに無理がある。
  2. バッテリー過放電による、バッテリー性能の低下。

1が原因の場合は、性能のいいバッテリーへの交換や、魚探用のバッテリーを追加するなどの必用があります。
バッテリーを追加する場合は、ストレージのスペースや重量増加など物理的な問題も生じます。
いよいよリチウムイオンバッテリーの導入を、検討しなければならないのでしょうか。

2については、一度セルが回らなくなるまで放電しているので、大いにあり得ます。
こちらは、バッテリーを交換すれば問題は解消するはずです。

いずれにしても、魚探の電源が落ちても再度電源を入れればいいので、当面は様子を見るつもりです。

ジャンプスタート

車のバッテリーが上がってエンジンが掛からないときに、他の車のバッテリーとケーブルで繋いでエンジンを掛けることを、ジャンプスタートと呼びます。

レンジャーボートの場合、エンジン始動用のバッテリーが上がった際に、エレキ用のバッテリーを繋げてエンジンを始動する、ジャンプスタートの機能があります。
バッテリーのメインスイッチを切り替えてこの機能を使用します。

メインスイッチ レンジャーZ185

しかし、実際にエンジンのセルが回らなくなった時、ジャンプスタートにメインスイッチを切り替えましたが、セルは回りませんでした。

ディーラーのメカニックの話では、エレキのバッテリーも電力が消耗していたのではないか、とのことでしたが、疑問に感じています。

エレキのバッテリーはしっかりと充電しており、その日は風も強くなく、朝から釣りをして午後に差し掛かった頃でした。
本当にエレキのバッテリーも消耗していたのだとすると、この程度の使用状況で機能しないジャンプスタートなど、ほとんど意味がありません。

一つ気になっているのが、電圧の違いです。
エンジン用はバッテリー1つで12V、エレキ用はバッテリー3つで36V。
ジャンプスタートでエレキ用のバッテリーに切り替えると、電圧が36Vとなって不具合が生じるのではないでしょうか。

終わりに

バッテリーは消耗品で、ある程度使用したら交換しなければなりません。

魚探の高性能化や、ミンコタウルトレックスのスポットロックなど、利便性が向上した反面バッテリーへの負荷は高まっています。

使用状況にもよりますが、どのくらいの頻度で交換する必用があるのでしょうか。
なるべく長く持ってくれることを期待しています。

また、バッテリーにはいろいろな性能の製品があり、価格も異なります。
すでに魚探について問題が発生していて、交換の際には今のバッテリーのままでいいのか、検討する必用がありそうです。

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