タックルレビュー シマノ ゾディアス172MH-G(2015モデル)

シマノ ゾディアス172MH-G タックル、テクニック

シマノのバス用ベイトロッド、『ゾディアス172MH-G』のレビューです。

まずはスペックから
 長さ:7ft2in(2.18m)
 重さ:145g
 ルアー重量:10~42g
 ライン:10~20lb
 テーパー:レギュラー
 素材:カーボンとグラスのコンポジット(カーボン含有率52.6%)
 継数:2(グリップジョイント)
 購入価格:13,233円(税込)

中~大型のハードプラグの動きと波動を引き出すためのグラスコンポジットロッドです。操作性と遠投性にバランスが良い長さになっています。

重さ
大型のルアーを扱うロッドのため、それなりの重量がありますが、グリップとのバランスがいいためか、持ち重りは感じません。

反発力
グラスコンポジット特有の、粘りのあるブランクです。
キビキビとした反応は無く、しっかりとルアーをロッドに乗せて、ロッドをしならせてキャストする感覚です。1oz程度の重量のあるルアーを、ロッドパワーを生かしてキャストするのに適しています。
マグナムクランクの飛距離が余り出ないのは、ロッドのせいではなく、私が非力だからだと思います。
反発力が高くないことは、クランクベイトの動きにプラスとなると考えますが、ウィードを切る操作にとっては、もう少し反発力があった方がいいかもしれません。

操作性
ロングロッドのため、ルアーの飛距離を稼ぐことができます。
大型のクランクベイトなどは、通常ロッドワークでアクションをさせることはないので、長さが邪魔になることはありません。

感度
素材の影響から、感度は鋭くありません。
そもそも、大型のクランクベイトにとって、それほど高感度である必要はありませんが、動きがタイトなルアーの場合、ウィードへのコンタクトが分かりにくいことがあります。

喰わせ
適度なしなりのおかげで、バスのバイトをはじくことなく、喰わせることができます。
クランクベイトでは、ほぼ向こうあわせでバスを乗せられます。
バスを掛けたあとも、動きをロッドが吸収してくれるため、バラシもほとんどありません少なくなります(2019年3月16日修正)

パワー
50㎝程度のバスであれば、簡単に寄せてくることができる十分なパワーがあります。
レギュラーアクションのブランクがしっかりと曲がって、ロッドのトルクを利用して魚を寄せられます。

その他
ゾディアスの価格が安いのは、ガイドリングに一般的なSICではなく、アルコナイト素材のものを使用しているからと言われています(トップガイドはSIC)。
アルコナイトの性能については、出所が明確な物が見当たりません。
アメリカのメーカーでは、低価格ロッド以外にも、アルコナイトガイドが使用されているようです。多少性能が劣るにしても、実用上それほど問題はないと思っています。

総合評価
ゾディアスシリーズの魅力は、何と言っても価格の安さです。デザイン的に少し安っぽい雰囲気は否めませんが、性能は一定の基準を満たしています。
172MH-Gは、ディープダイバーや、マグナムクランクなどの、大型の巻物を扱うために適しています。価格の高い他の専用ロッドの購入を躊躇しているなら、このロッドを使ってみてはいかがでしょうか。
私はこの竿に、ナイロンライン巻いた、バンタムMGL・PGを組み合わせて使っています。

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