前回の記事では、家庭用コンセントから電源を取る方法を説明しました。
今回はバッテリーから電源を取ります。
ACアダプターが壊れた
家庭用コンセントから魚探の電源をとるために使っていたACアダプターが突然壊れました。
使用期間は2年半くらいです。
いままでの人生で電気製品のACアダプターが壊れた事などありません。
単独で購入した中華製ACアダプター、たまたま運が悪かったのでしょうか。
それともメーカーのチェックが入っていない故の粗悪品ということでしょうか。
バッテリーから電源を取る
魚探用にリチウムイオンバッテリーを導入したため、今ではバッテリーを持ち帰り自宅で充電しています。
そこで、今度はバッテリーから電源を取ることにしました。
芯線むき出しの電源ケーブルをバッテリーの端子に繋げば事足りるのですが、それではあまりにも芸がありません。
ケーブル先端をきちんと処理して、接続を安定させます。
必用なもの
絶対に必要なものは以下の3つです。
- 電源コード
- 丸型裸圧着端子
- 圧着工具
なお芯線被覆ストリッパーがあれば、ケーブルの絶縁被覆を剥く作業が楽になります。
電源コード
魚探の電源コネクタに接続するためのケーブルです。
ハミンバードが販売しているものを購入します。
HELIX用の品番は「PC11」です。
岡田商事(ハミンバード魚探の輸入代理店)のHPでは2021年11月現在、税込5,500円となっています。
今回は、家庭用コンセントから電源を取るために使用していた物をそのまま流用します。
丸型裸圧着端子
バッテリーの+と-ターミナルに接続するための、電源コードの先端に装着する端子です。
電線の断面積と接続先コネクタのネジ直径に応じたサイズとなっています。
今回使用したのは「R 2₋8」というサイズの製品です。
バッテリーターミナルのネジ直径は8㎜、電源コード電線の芯線断面積は目分量で1㎟くらいです。
本来なら「R 1.25₋8」というサイズがピッタリでしょうか。
ただ、そのサイズの端子は大量(100個単位など)で販売されていました。
そのため、少量での購入が可能な「R 2₋8」を代用しました。
300円くらいで購入できます。
圧着工具
圧着端子を電線に固定するための専用工具です。
プロ仕様の高価な工具でなくても、年に数回程度の使用であれば2,000~3,000円程度の製品で問題ないと思います。
私が使用しているのは、IWISSというメーカーのIWS-16という製品です。
電線の芯線断面積1.25、2、5.5、8、14㎟に対応したJIS規格準拠品です。
作業手順
電線の先端処理
電源コードの電線先端の絶縁被覆を剥いて芯線を出します。
圧着端子に挿し込んだときに、芯線が1㎜くらいはみ出る程度の長さにします。
芯線被覆ストリッパーがあれば簡単なのでしょうが、ニッパーやカッターナイフを使って慎重にやればできる作業です。
銅線を傷つけないように気を付けましょう。
電線を圧着端子に挿し込む
今回は圧着端子のサイズに比べて電線の芯線断面積が小さいので、芯線を折り返して二重にして圧着端子に挿し込むことにしました。
折り返した芯線が1㎜くらいはみ出るようにしています。
圧着工具で締め付ける
圧着端子スリーブ(筒状の部分)の上から圧着工具で締め付けて端子を電線に固定します。
使用している工具IWS-16は、十分に締め付けないと締め付けが解除できない(アームが開かない)構造となっています。
逆にいうと、解除できるようになるまで締め付ければ作業完了ということです。
締め付けが終わると、スリーブ部分に電線の断面積に応じた数字が刻印されます。
今回は手で握って締め付けましたが、もっと太い14㎟電線の場合は手の力では足りず、床に工具を押し付けながら上から体重をかけて締め付ける必要があります。
電線を束ねている被覆を剥がす
バッテリーのターミナルに接続できるよう、必要な長さだけ+と-の2本の電線を束ねている被覆を剥がします。
購入時点の電源コードは、+と-2本の電線はあまり長く出ていません。
バッテリーのように、+と-の端子が離れている場所に接続するためには、電線を束ねている被覆を剥く必要があります。
バッテリーに接続する
圧着端子を着け終わり、必要な長さだけ+と-のケーブルをばらしました。
電源コードをリチウムイオンバッテリーに接続します。
バッテリーコネクタと圧着端子のサイズはぴったりです。
端子なしの芯線むき出しで繋いでも魚探は動きますが、コネクタに適した端子を着けることで、見た目がスマートで接続状態も安定します。
コメント