ライブスコープの振動子をライブスコーププラスに交換したので、比較してみます。
ライブスコーププラス
ライブスコープの改良版、ライブスコーププラスが2022年の2月に日本で発売となりました。
GLS10(通称ブラックボックス)は共通で、振動子のみが変更となっています。
仕様比較
ライブスコープ | ライブスコーププラス | |
モデル№ | LVS32 | LVS34 |
重量 | 0.9㎏ | 1.02㎏ |
防水 | IPX7 | IPX7 |
照射範囲 | 20°×135° | 20°×135° |
周波数 | 530~1,100kHz | 530~1,100kHz |
最大水深 | 下方と前方61m | 下方と前方61m |
解像度(@30.5m) | 56㎝ | 36㎝ |
パースペクティブマウント | 別売 | 同梱 |
電圧 | 10~32V | 10~32V |
電力 | 標準21W、最大58W | 標準21W、最大58W |
送信出力 | 500W | 500W |
コンパス安全距離 | ー | 10㎝ |
価格(税抜) | 120,000円 | 234,900円 |
価格は2022年11月7日時点のものになります。
性能の違いは解像度です。
100ft(約30.5m)先のどれくらいの大きさの物を見分けられるかという能力になります。
ライブスコープが22in(約56㎝)
ライブスコーププラスが14in(約36㎝)
ライブスコーププラスの方がより小さな物を識別できるということです。
どちらを購入するかは、この性能差と価格差をどう捉えるかでしょうか。
振動子が壊れた
ライブスコーププラスを購入するきっかけは、ライブスコープの振動子(LVS32)が壊れたからです。
故障の詳細は別記事を参照してください。
バッテリーの交換も含めると総額100万円以上を掛けて導入したライブスコープです。
振動子が壊れたからもう使わないという選択肢はありません。
どうせ振動子を買い換えるなら性能がいい方と思って、ライブスコーププラスを選びました。
なお、ライブスコープの振動子は内部のセンサーが故障しやすいようです。
中古で購入することは基本的にお勧めしません。
正規代理店(G₋FISHING)取扱いの製品であれば購入後2年以内の故障は保証されます。
ただし、振動子には保証書がありません。
そのため販売店も保証内容を分かっていないことがあるので、気を付けましょう。
解像度による画像の違い
ライブスコーププラスを使用した最初の感想は、「とにかくノイズが少なく画像がクリア」でした。
想像していた以上で、ちょっとした驚きでもありました。
同じ場所を映した画像のスクリーンショットを見てもらいましょう。
水深9m、前方30m、感度70%に設定して同じエリ跡を映しています。
映した方向が違っているためにエリ跡の角度が異なっていますが、比較としては十分だと思います。
表示水深の差は、撮影時の琵琶湖の水位の違いによるものです。
ライブスコーププラスのクリアな画像が一目瞭然です。
ライブスコープに映っている大量のノイズが、ライブスコーププラスにはほとんど映っていません。
ノイズが少ないということは、もっと感度を上げることもできます。
しかし、ノイズがあるライブスコープでも、ボトム付近にいる大量のバスは判別できます。
近くのバスを見分けるだけならノーマルのライブスコープでも可能です。
ライブスコーププラスは必用か?
クリアな画像で気分よく使いたいという人は、ライブスコーププラスを選びましょう。
ノイズが無くなった分、ベイトのような小さな魚は本当にハッキリと映るようになります。
その分、めちゃくちゃ魚が映っているけど釣れないことが増えた気がします。
そしてライブスコーププラスの解像度なら、30m先のバスも見分けられると思います。
でも、30m先のバスに果たして正確にアプローチできるでしょうか。
ちなみに距離が離れるほど、より広い範囲の物を魚探の画面へ映すことになります。
範囲20°の角度で照射しているため、30m先になると幅にして10m強の範囲を映しています。
多少ノイズで画面が見にくくても、20m先にいるバスを判別できればいいのなら、ノーマルのライブスコープでも実用十分です。
釣れる距離のバスを見つけるという目的だけであれば、
今ライブスコープを使っている人が慌てて買い替えるほど実用上の差はないと考えます。
ただ、ウィードエリアで、ウィードのちょっと上にサスペンドしているバスを探す場合などには、
ライブスコーププラスのクリアな画像が有効になるかもしれません。
ライブスコープとライブスコーププラス、消費税込の価格差は13万円以上です。
一般の人にとっては小さな金額ではありません。
振動子が壊れた人、またはこれからライブスコープを購入する人は、どちらにすべきか悩みが一つ増えたということになります。
なお、ライブスコーププラスに対応していないチャートプロッターもあるようなので、購入前に確認しましょう。
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