時間 7:00~18:00 天候:曇りのち晴れ 水温:20~21℃ 放水量:300→全開 場所:いろいろ
<きょうの課題>
そうすけガイドの実力を見極める
4月に開催された淡海マリーナオーナーズカップのジャンケン大会で獲得した、ジークラック瀬口プロのガイド権を行使する日がやってきた。
ただでガイドしてもらえるというラッキーな権利だが、その後1回正規料金でガイドを依頼するという条件がついている。
フルネームで瀬口壮介さん、ホームページでは「そうすけガイド」と名乗っている。
よっぽど有名なプロガイド以外はほとんど名前も知らない私にとって、”そうすけガイド”も知らなかった内の一人である。
オーナーズカップでは表彰式で司会をしている”やまぴー”のアシスタント的な認識だった。
果たして”そうすけガイド”のプロガイドとしての実力はどれほどの物なのだろうか。
ガイド艇は赤いスキーターZX225にヤマハのVMAX275馬力だ。
昨日の大雨で濁りが入って増水し、放水量は300㎥/sと琵琶湖の状況が大きく変化した。
そして朝からまあまあの北西風が吹いている。
これだけ風が吹いていれば個人的にはボートを出さないと思う。
朝一で向かったのは浜大津エリア。
ボディーウォーターから外れて流れの影響が少なく、ウィードがまとまって生えているという理由でこのエリアにきた。
ライブソナーはガーミンではなくローランスのアクティブターゲットを使っている。
ローテーターは電動ではなくワイヤーで動かすツイストローテーター。
コントローラーがデカいのが難点だが、故障知らずで方向の微調整が効くということだ。
現場に到着したらすぐに釣りではなく、まずはじっくりと場所選びに時間を掛ける。
コンソールのローランス魚探をバシバシと操作してエリアの中でも良さそうな場所を探す。
最後はライブソナーでウィードの状況と魚を確認する。
エレキ(ウルトレックス)のスピードは半端なく、ほぼメモリ10で右に左にボートを動かす。
風が強いから、キャストが風下方向になるようにボートをステイさせて釣りを開始する。
釣り方はアフタースポーン狙いのフリーリグ。
ボトムずる引きでウィードを越えたらステイ。
エビモはそれほど濃くないから、ガッツリ引っ掛かることは少ない。
同じ場所で粘ることはなく、数投したら移動するラン&ガンスタイル。
”そうすけガイド”は釣りをせずゲストの釣りを観察していて、動かし方などのアドバイスをくれる。
フリーリグの引き方が少し早かったようで、この時期はもう少しゆっくりと動かすように指示がある
浜大津エリアを周りながらベローズスティックのフリーリグを投げているとバイトがあった。
あわせたがすっぽ抜ける。
あかーん。
厳しい状況の琵琶湖で数少ないチャンスを逃したことを責められた。
もう一度微妙なバイトがあるも、それ以上持っていく気配がなく終わる。
午前中は南湖の南エリアでウィードやマンメイドをラン&ガン。
風は吹いたり弱くなったりで、曇り空だった天気は晴れ渡る。
取水塔には湖流の当たる側にベイトが集まっていた。
リアクションダウンショット、いわゆるサイコロラバー系の釣りをやる。
シンカーまでのリーダーは50㎝くらいと長め。
流行の釣りに飛びつかない自分にとっては初めてのチョンチョン系、動かし方のレクチャーを受ける。
チョンチョンしているとラインが引っ張られた。
なるほど、うわさ通りに釣れるんだ。
見えた魚はそれほど大きくはない。
軽い気持ちで寄せてくる。
”そうすけガイド”がランディングネットを構える。
ネットに入る寸前でバレて逃げられた。
「何やってんの~。今の琵琶湖、一匹がどれだけ大事か分かってるでしょ。」
「すんませ~ん。ギルだったと思う。」
などとやり取りがあって、その後バイトが無い時間が続く。
お昼は井筒ホテルで休憩する。
桟橋にはバスボートが鈴なりで、ギリギリ隙間を見つけて係留する。
日替わりランチのオムライス(税込1,000円)を堪能して午後の部に備える。
デザート?に八つ橋が出てきた。
「井筒八つ橋」とホテルが関係があるのか、名前にちなんで出しているだけなのか、どっちだろう。
第2部も引き続き南湖南エリアを中心にラン&ガンする。
高比重ノーシンカーやミドストも混ぜながら釣りをするもバイトは遠い。
”そうすけガイド”は、ゲストが釣れず自分に大物が来たことで気まずい思いをした過去を反省して、ゲストが釣れるまで自分は釣りをしないことにしているとのこと。
ただ、全く釣れないのもアカンからと、いっしょにルアーを投げ出した。
北風が再び強くなり、湖上は荒れ模様。
ラフウォーターでの操船はさすがという感じである。
ボートサイズの違いもあるけれど、レンジャーと違ってスキーターは走行中に安定している。
そしてスキーターは波を被らない。
バウデッキが波で濡れることは最後までなかった。
何も釣れないまま時間が過ぎ、マリーナの帰着時間が近づいて来た。
最後のエリアは、西岸の地形変化とウィードが絡むところ。
二人そろってフリーリグを投げて一投目。
「あかん、俺の方に来た。」
”そうすけガイド”のロッドが曲がっている。
ボート際では下に突っ込まれ、めっちゃ引いている。
大物感は十分で、なかなか魚体が見えない。
最後はランディングネットでゲストの私がすくってあげた。
ちなみにハンドランディング派の自分にとっては初めてのランディングネット使用で、ミスってポロリしなくて良かった。
写真で見るとあまり大きく見えないが、3.2㎏のデカバス。
お腹もパンパンでプリのメスだろうかと思えるような魚だった。
時間ギリギリ、その後1、2投したが私にバイトは無くタイムアップ。
”そうすけガイド”は申し訳なさそうにしていた。
確かにたまに琵琶湖へ来るようなゲストだとガッカリするのかもしれない。
でも琵琶湖に通い詰めている自分にとっては、この状況でここでこんなバスが釣れると分かったことは収穫である。
今回は釣れなかったが、タダだし、会話も楽しかったから何も不満はない。
次回ガイドについては、7月後半の梅雨明けに依頼することにした。
料金を支払ったときにどのような感想となるだろうか。
<本日の結果>
ボートでキャッチ1(3.2㎏)。
<考察>
ガイド料に見合うかどうかは、人それぞれの価値観があるから何とも言えない。
エリアの引き出しの多さはさすがプロというところか。
自分はキャッチできなかったが、バイトが何回かあり、バラシもあった。
最後は釣ってみせるところなど魚を探す能力はしっかりしている。
ローランス魚探の使いこなし方はユーザーの人には参考になると思う。
有名ガイドのように予約困難ということは無さそうだ。
以上、”そうすけガイド”についてあくまで個人的な評価をしてみた。
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