バスボートのバッテリーについての第2回です。
前回の記事では、36V駆動のエレクトリックモーターと魚探2台、この構成に必要なバッテリーとその運用などについて記載しました。
バッテリー積載数の上限
バスボートの最後尾にあるバッテリーストレージ、ボートの大きさによってバッテリーを積める数の上限が決まります。
私のボート、レンジャーZ185 は最大4つのバッテリーを積むことができます。
納艇時のバッテリー構成は、クランキングバッテリー1台、エレキ用バッテリー3台でした。
全てディープサイクルの鉛蓄電池で、合計4台、積載数の上限です。
エレクトリックモーター用バッテリー
エレクトリックモーターは推力に応じて駆動電圧が変わります。
ミンコタのウルトレックスは推力80lbで24V、112lbで36Vです。
一般的なディープサイクルバッテリーは12Vなので、24Vでは2個、36Vでは3個のバッテリーを直列に接続して使用します。
私は、推力に余裕があった方が安心と思って、112lbを選びました。
しかし、バッテリーのことを考えると、80lbもありだと今では思います。
ちなみに、ガーミンのフォースや、ローランスのゴーストは、24V、36Vのどちらでも動くようです。
魚探用バッテリー
魚探2台(ハミンバード ヘリックス9)であれば、エンジンのセルを回すためのクランキングバッテリーと魚探用バッテリーを兼用することができました。
しかし、大型の魚探を3台以上使う場合に、クランキングバッテリーと魚探用バッテリーを兼用すると、バッテリーの消耗でエンジンが掛からなくなる危険性があります。
広大な琵琶湖でエンジンが掛からなくなると、レスキューを呼んで助けてもらうことになります。
マリーナに連絡すると、レスキュー用の船がかけつけてくれるのですが、ただではありません。
もちろん、お金を払えば解決するからという問題でもありません。
魚探を3台以上運用するなら、魚探専用のバッテリーを積載する必用があります。
魚探の種類や台数に応じて、どんなバッテリーにするか変わりますが、とにかくボートに積むバッテリーが1台追加になるのです。
魚探を追加するために
ある事情から、魚探をもう1台追加することになりました。
そのため、魚探専用のバッテリーを積む必要に迫られます。
ところが現状では、バッテリーストレージが一杯で、魚探専用のバッテリーを追加でボートに積めません。
方法としては3択です。
- エレキを24V駆動のものに交換する。
- 魚探用バッテリーをバウのストレージに収納する。
- エレキ用バッテリーを36Vのリチウムイオンバッテリーに交換する。
エレキを交換する
36V駆動のエレクトリックモーターを24V駆動のものに交換すれば、バッテリーが1台不要となりスペースが空きます。
ウルトレックス112lb、ちょこちょこと不具合は生じていますが、まだまだ修理しながら十分に使用できる状態です。
また、推力80lbになると、いまのエレキのスピードダイヤル7くらいが最大スピードとなります。
魚探用バッテリーをバウのストレージへ
本来のバッテリー用ストレージでは無く、バウのストレージにバッテリーを積む方法です。
バウのストレージがギウギウで積む余裕がない、ということはありません。
可能な方法であり、魚探用バッテリー購入と配線の引き直しで、費用も一番安く済みます。
ただ、船の前の方に重たい物を積むのは、バスボートの構造上あまり良くないそうです。
最悪ボートに亀裂が入るという話もあります。
エレキ用バッテリーを交換する
エレキ用の12Vのバッテリー3台、これを36Vのリチウムイオンバッテリー1台に交換する方法です。
そうすると、バッテリー2台分のスペースが空きます。
難点としては、リチウムイオンバッテリーが高価なこと。
そして、今使っているバッテリーがまだ交換時期ではなく、無駄になることです。
リチウムイオンバッテリーの導入
いろいろと悩んだ結果、エレキ用バッテリーとしてリチウムイオンバッテリーを導入することにしました。
リチウムイオンバッテリーは、鉛蓄電池よりも耐久性があります。
良く比較されるのが充放電回数。
リチウムイオン | 鉛蓄電池 |
2,000回 | 400回 |
使用状況でかなり変わりますが、だいたいこれくらいのようです。
リチウムイオンバッテリーの方が5倍多く釣りに行けるということです。
単純にコストの比較なら、リチウムイオンバッテリーの価格が鉛蓄電池の5倍未満であればメリットがあります。
しかし、どうやら5倍以上はするようで、コストパフォーマンスは良くありません。
<「バッテリー 第3回」に続く>
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