タックルレビュー シマノ バンタムMGL・PG 右ハンドル

シマノのリール、バンタムMGL・PG、右ハンドル タックル、テクニック

シマノのリール、『バンタムMGL・PG右ハンドル』のレビューです。

まずは、スペックから。
ギア比:5.5
最大ドラグ力:5.0㎏
重さ:215g
スプール(径/幅):34/22㎜
糸巻量:16lb-100m
最大巻上長:59㎝
ハンドル長:42㎜
購入価格:27,978円(税込)

シマノが、バンタムシリーズを復活させる、という名目で製造されたリールです。一番の特徴は、剛性の高さになります。通常複数のパーツに分かれるメインフレームを、一体成型することで、リールの剛性を高めています。

シマノのリール、バンタムMGL・PG、右ハンドル

シマノ バンタムMGL・PG 右ハンドル

ギア比
私はクランクベイトなどの巻物用として、このリールを購入しました。ローギアのため、ゆっくり巻くことができます。これは、ルアーをカバーにコンタクトさせることに役立ちます。そのまま巻くとルアーが引っ掛かりますが、当たった瞬間にリーリングを止めることで、カバーを回避することができます。
また、抵抗の大きいルアーを早く引くこともできます。一見矛盾しているようですが、ローギアのリールは軽く巻けるので、早く巻くのに力を必要としないからです。

なお、バンタムMGLシリーズは、ギア比を4種類から選択できます。用途によって、ローギアからエクストラハイギアまで選ぶことができます。

ドラグ力
バスフィッシングであれば、十分な強さがあります。調整も細かくでき、滑り出しもスムーズです。

重さ
メタニウムMGL(175g)に比べると、40gの重量増です。かなり重くなっていますが、これは剛性とのトレードオフとなります。腕にかかる負担は確実に増えますが、後で述べる巻き心地などのメリットとどちらを取るか、という選択になります。

スプール、糸巻量
琵琶湖というフィールドで、パワーフィッシングを行うにあたり、丁度いい大きさと、糸巻量だと思います。これ以上大きなスプールも必用ないのではないでしょうか。
当然ながら、ベイトフィネスには向いていません。その場合は、リールの重さも考慮して、専用のリールを選ぶべきです。

大きさ
私は手が大きい方ではありませんが、パーミングで手に余るということはありません。

剛性感
高い剛性感と、マイクロモジュールギアによる巻き心地は最高レベルです。ガタツキが全くなく、ヌルヌルとしたリーリングはたまりません。取り外しできる遠心ブレーキのダイヤル部分も、ボディーに吸い付くようにピッタリと作られています。
剛性の高さが、リールの感度も高めています。また、バスを掛けたときも、無理ができるという安心感があります。

飛距離
DCブレーキを未体験なので違いが分かりませんが、実用上、問題のない飛距離が出ます。ただし、向かい風の際は、飛距離に不満があります。
NEW SVS∞ブレーキは、ブロック4つの状態で、ほぼ全ての状況に対応できます。なお、ブロックを減らしても、あまり飛距離が変わらない実感があります。シマノが公表しているデータを見ると、ブロックを減らしたときに変わるのは、最大ブレーキ力で、最小ブレーキ力は、ほとんど変化しないようです。

総合評価
巻き心地、感度、パワーなど、高い剛性からくるメリットは多いと思います。ギア比のラインナップも豊富で、いろいろな釣り方に対応できます。価格もほどほどに抑えられています。
欠点は重量ですが、ギア比によっては、アンタレスDCよりは軽いです。これを克服できる腕力があれば、使う価値のあるリールだと考えます。

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