バスボートのトレーラーに亀裂が入ったので修理をしました。
ある日突然
ある日釣行を終えた後のできごとです。
ボートをトレーラーに載せ、いつものようにフォークリフトで駐艇場所まで運んでもらいました。
そこで、マリーナのスタッフから思いもよらない言葉を掛けられます。
「トレーラーのここに亀裂が入っているから、ボートを載せるときに注意しないといけませんね。」
何を言っているのかと思い、ボートの下をのぞきます。
なんとトレーラーに亀裂が入っているではありませんか。
いつの間にそんなことになったのでしょうか。
『ここ』というのは、ボートをトレーラーに固定するウィンチの土台部分です。
亀裂どころではない
ボートを降りてじっくり観察して、事の重大さにあらためて愕然としました。
亀裂どころではありません。
亀裂の入ったパーツが、正面から見るとぐにゃりとひん曲がっています。
錆の状況から判断すると、昨日今日の出来事ではないと思われます。
日々のダメージが積もり積もった慣れの果て、といったところでしょうか。
ウィンチ周りやトレーラーの先端、この辺は蜘蛛の巣がすぐにできるため、普段から良く見ています。
しかし、亀裂には全く気が付きませんでした。
”亀裂が入るかもしれない”という考えが無かったから、見えていなかったようです。
原因
原因は明らかです。
ボートをトレーラーに載せるときは微速で進入します。
通常はトレーラーの途中でボートが止まってしまい、トレーラーに載り切りません。
そこで、最後にエンジンを少し吹かして、キールローラーに船底を当てて止めます。
「トンッ」という、キールローラーに船が当たる感覚で、トレーラーに載り切ったことを確認していました。
ほんのわずかな衝撃ですが、バスボートの重量を考えるとそれなりのダメージだったようです。
キールローラーとウィンチ、それらをトレーラー本体と繋げているパーツへ、ダメージが
蓄積してしまったということです。
対応策
当たり前ですが、”キールローラーにボートを当てない”です。
トレーラーの途中までボートを載せたら、マリーナのスタッフがウィンチで引っ張ってくれるのを待ちます。
ウィンチで引っ張るのに合わせて、スロットルを少しずつ開けます。
じわじわとボートをトレーラーの奥まで進めてランディング完了です。
こうすることで、トレーラーへの衝撃はほとんどなくなります。
ヒビが入って曲がったパーツも、すぐに折れるということはないようです。
ちなみに、マリーナを見て周ったところ、トレーラーの同じ部分にダメージがありそうなボートは見当たりませんでした。
そもそも、トレーラーにボートを当てて止めてはいけなかった、ということでしょうか。
修理
亀裂が入ったパーツはボルトで留めてあり、そのパーツごと取り換えられるような構造になっています。
細かいことを気にしないアメリカ人なら、ボートをガンガンとトレーラーに当てそうな気はします。
(間違っていたらごめんなさい<(_ _)>)
ここのパーツを交換するのは想定内ということでしょうか。
ボートディーラーに、レンジャーの工場からパーツを取り寄せてもらい、交換して元通りとなりました。
パーツの価格は35,000円でした。<2021年7月7日追記>
修理前に貼ってあった反射シールはなくなってしまいました。
最後に
修理自体は、パーツさえ手に入れば素人でもできるレベルの内容でした。
ただ、あの状態になるまで気が付かなかったことが、今回の最大の驚きです。
絶対に見ていたはずなのに、目に入りませんでした。
ボートその物ではなく、付随するトレーラーがこんなことになるなんて。
しかも、道路などで牽引せず、陸上保管のために利用しているだけなのに。
人は気にしていないことには気が付きません。
何に気を付けるべきか、ということが重要になります。
楽しいバスボートライフですが、本当に何が起こるかわかりません。
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