音速ラウンドスナップ

ウェアー、小物、他

ラインとルアーを結節する小道具、スナップについてです。

スナップの必用性

まずは、スナップの必用性について簡単に説明します。

ラインをルアーに直結した場合と比較した、長所と短所を考えます。

長所

  • ルアーの交換が簡単にできる。
  • 結び目で固定されずルアーが自由に動く。(ルアー本来の動きが生かせる)

短所

  • ルアー操作に緩みが生じる。
  • 感度が下がる。
  • ウィードなどが絡みやすくなる。
  • スナップが壊れてバスを取り逃がす。

こういったところでしょうか。

ワームのように感度や直接的な操作が必要な釣りでは、ワームフックにラインを直結しますが、ハードルアーについては、基本的にスナップを利用した方が有利になります。

スプリットリング

ルアーが自由に動くことのためなら、ルアーのアイにスプリットリングを付けてそこにラインを結ぶ方法もあります。

スプリットリングにラインを結ぶ

強度や、ウィードの絡みにくさなどでは、スナップよりも優れています。
しかし、これはラインがずれてスプリットリングの切れ目で傷つく恐れがあるため、お薦めしません。(写真赤丸)

なお、スナップを使用する場合、ルアーのアイについているスプリットリングは基本的に外します。

一般的なスナップ

一般的なスナップは、ルアーを交換する際に開閉作業が必要です。

一般的なスナップ

難しい作業ではありませんが、ひと手間掛かります。

そして開閉を繰り返すことで、スナップのワイヤーを曲げ伸ばすことになり、金属疲労が蓄積します。(写真赤丸)
金属疲労が蓄積することでスナップが破損し、思わぬところで大物を取り逃がすことにもなりかねません。

音速ラウンドスナップ

開閉のひと手間と、金属疲労の蓄積による破損、これを一気に解消したのが、がまかつの音速ラウンドスナップです。

特殊な構造で、開閉をせず、ワイヤーに引っ掛けて捻ることでルアーを着脱します。

金属疲労が全くないというのは言い過ぎで、実際に長期間使用していて着脱時に破損したものもありました。
でも、開閉式のスナップに比べれば、耐久性は優れていると思います。

サイズはSS、S、M、Lの4種類。

サイズSS
強度30lb40lb60lb80lb
サイズの比較

SSサイズは未購入のため写真がありません。<(_ _)>

着脱の仕方

着脱に多少コツが要ります。
ただ、慣れてしまえば、音速(一瞬)でルアーを着脱できるようになります。

付け方

スナップの付け方

  1. ここからアイを入れ
  2. 曲がった部分にアイを引っ掛けて
  3. スナップを右に捻ると、あら不思議
  4. アイが曲がった部分を通過したら、先端まで移動させる

外すときは逆の順序となります。

欠点

その構造上からくる欠点もあります。

  • アイのワイヤーが太いルアーには、小さいサイズのスナップは付けられません。
  • アイが埋もれているルアーでは、スナップが引っ掛かって付けることができません。

アイのワイヤーが太いルアー

Lサイズであれば、ほとんど全てのルアーに取り付けられます。
ジョイクロ178でも問題ありません。

ジョイクロ178にLサイズを付けたところ

一般的なスナップより大きく重さもありますが、ルアーに悪影響を及ぼす程とは思いません。

基本的にはLサイズを使用しています。

I字系など、重量が軽く繊細なルアーの場合に限って、Sサイズを使用します。
この場合、ルアーアイのワイヤーも細いため、問題なく取り付けられます。

Mサイズは中途半端なので使用していません。

※Lサイズでも付けられないほどアイのワイヤーが太いルアー(ブルシューター160等)には、アイが埋もれているルアーと同様にスプリットリングを使用します。

<2021年2月10日追記>
※メタルバイブには音速ラウンドスナップは付けられないため、通常のスナップを使用します。

アイが埋もれているルアー

アイが埋もれていて、音速ラウンドスナップを直接付けられないルアーは、アイにスプリットリングを付けます。
そして、そのスプリットリングへ音速ラウンドスナップを付けます。

アイの埋もれたルアー

このときの着脱、これが音速ラウンドスナップ最大の欠点でしょうか。
スプリットリングの、ワイヤーが二重になっているところと、一重のところ、その境目などで引っ掛かり、音速で着脱できません。

最後に

より強度のある音速パワースナップという姉妹品もあります。
バス釣りには音速ラウンドスナップの強度で十分で、こちらの方がルアーの動きを阻害しない形状となっています。

ルアー交換の容易さから、私の中では無くてはならないアイテムです。

アイが埋もれているルアー(スプリットリング必須)の使用頻度がよっぽど高くない限り、試してみる価値があると思います。

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