タックルレビュー シマノ 16 メタニウムMGL XG(左ハンドル)

タックル、テクニック

シマノのリール、『16 メタニウムMGL XG(左ハンドル)』のレビューです。

まずは、スペックから。
ギア比:8.5
最大ドラグ力:5.0㎏
重さ:175g
スプール(径/幅):34/22㎜
糸巻量:12lb-100m
最大巻上長:91㎝
ハンドル長:48㎜
購入価格:30,012円(税込)

シマノのバスベイトリール主力モデルです。
軽量化を追求した「マグナムライトスプール」と、調整幅の大きな遠心力ブレーキ「SVS ∞」が特徴です。

ギア比
ノーマル、HG、XGの3タイプが用意されています。
ジャークベイト用タックルとして使用するために、最も高いギア比のXGモデルを購入しました。
ジャークで生じるラインスラックを、少ないハンドルの回転で巻き取れ、重宝しています。

ドラグ力
ドラグを目一杯締めて使うような用途のリールではなく、十分なドラグ力だと思います。
滑り出しがスムーズで、調整も細かくできます。

重さ
ベイトフィネスリールよりは重量がありますが、汎用性の高いリールとしては軽量です。
ジャークベイトロッドに組み合わせて使用すると、その軽さが手首の負担を軽減してくれます。

スプール、糸巻量
マグナムライトスプールは、スプール側面にも穴が開いていて、以前のモデルよりも軽量化されていることが見た目で分かります。
スプール径と幅はバンタムMGLと同じですが、内径が大きく糸巻量は12lbで30m少なくなっています。
太いラインで遠投するような用途には向いていませんが、ラインを巻いた時のスプール重量が軽いため、スプール回転の立ち上がりの良さが特徴となっています。

大きさ
コンパクトで、小さな私の手でも余裕を持ってパーミングできます。

剛性感
軽量化のために樹脂製パーツを多用しています。
バンタムMGLと比較すると、ガッチリ感が劣り、巻物を引いたときの安定感には欠けます。
抵抗の少ない巻物や、トップウォーター、ジャークベイト、ワームなどに使用するなら、特に問題があるとは思いません。
耐久性については、まだ使用期間が短く判断しかねます。

飛距離
同じ条件で比較していませんが、バンタムMGLに比べて、軽いルアーの飛び出しがスムーズに感じます。
リールが軽いことで、より小さい力でロッドを振ることができます。
糸巻量が少ないことによるスプールの慣性の小ささも、軽いルアーの投げやすさに繋がっていると考えます。
風下に向かってなら、15lbのナイロンラインで6gのシャッドをキャストすることも可能です。

遠心力ブレーキシステムの「SVS ∞」は、4つあるブレーキブロックと、外部ダイヤルで強さを調整します。
扱うルアーに応じてブレーキブロックを設定すれば、あとは外部ダイヤルの調整だけで、いろいろな状況に対応できます。

総合評価
汎用性のあるバス用ベイトリールとして、低価格ではありませんが、完成度が高いモデルです。
軽量ルアーでもスプールの立ち上がりが良く、ブレーキシステムも外部ダイヤルだけで十分に調整できて、扱いやすいリールです。
超軽量ルアーをキャストするベイトフィネスや、抵抗の大きな巻物を扱うタックルとしては、他のリールを使用することをお薦めしますが、それ以外の様々な用途で価値を発揮できるリールだと思います。
2016年モデルなので、そろそろ新モデルが発表されるのではないでしょうか。

コメント